『ピッピ・親子サポートネット』10年の歩み

写真と映像で紹介された見所満載の10年の歩み

2月15日ハウスクエアホールで行われた『ピッピ・親子サポートネット』10周年イベントに参加しました。
「ピッピ」といえば、子育て中の私にとっては、保育園や、子育て広場として親しみのある名前ですが、改めて歴史を紐解いてみると、この10年の歩みの中で、必要とするところに様々に展開し、制度をこちら側に引き寄せてきたストーリーに驚き、心が動かされました。

ダンスグループPIERCEによるダンスレッスンで体をほぐした後は、見応えあるダンスパフォーマンスが、会場を和ませた

 

例えば、『ピッピ保育園』を開園し、障がいがあってもなくても共に育ちあう園として、障がい児を受け入れる。すると通っていた障がいのある子ども達が、小学校へ入学することになった時に、この子達の放課後はどうなっているんだろう・・・という思いから生まれた『となりのいえ』。障がいのある子どもたちにも放課後の居場所が必要だと市民が立ち上げた送迎付きの学童保育所です。今では市の障がい児の放課後児童デイサービスとして、制度に沿って運営されています。

更に、産後うつなどで、保育園に来られない人たちの存在に気づけば、その家に出向く事業『ヘルパーステーションみんなのいえ』を立ち上げる。ここでは、訪問介護、居宅支援はもちろん産前産後支援ヘルパー派遣を行っています。

私もちょっとだけご挨拶させていただきました

また、増え続ける一時預かりの需要には、一時保育を併設した『ピッピおやこの広場はっぴい』を開所。この年には、親と子の集い広場事業に一時預かり併設が制度化されました。
その後も待機児童問題が続き、いち早くNPO法人委託型家庭的保育事業『りとるピッピ』を開所。

そして、2013年には、空き家を利用した多世代交流のいえ、『大場町みんなのいえ<わたせハウス>』がオープンしました。『みんなのいえ』には、ひとつ屋根の下に『大場りとるピッピ(法人委託型家庭的保育事業)』『デイサービスさくら(通所介護事業)』そして、サロンと『まちの台所』が同居しています。『ピッピ』の集大成ともいえる多世代共存型の居場所となりました。

実は、ピッピ保育園のデザインを担当させていただいたというご縁も・・・ 表紙の素敵な切り絵は、キリエ作家の梅原昭子さんの作品

 

これまでも私たちの「あったらいいな」を次々に実現してみせてくれた『ピッピ・親子サポートネット』これからも進化してゆくことと思います。共に子育てと福祉の問題に耳を澄まし、私たちのまちを暮らしやすく変えてゆく活動に取り組んでいきたいと思います。