市民・文化観光・消防委員会行政視察報告 その3<せとうちDMO>

IMG_0363◆3日目
最終日は広島県議会で「せとうちDMO」の取り組みについて、一般社団法人 せとうち観光推進機構 マネージャーの伊藤氏にお話を伺いました。
一般社団法人せとうち観光推進機構は、瀬戸内海に面する7県(兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県)が、瀬戸内海というコンテンツをマネジメントする組織として、任意団体「瀬戸内ブランド推進連合」を結成、今年度、新法人として新たなスタートをきりました。また、同時に瀬戸内ブランドを確立するため、「株式会社 瀬戸内ブランドコーポレーション」を設立。この2つの組織が「せとうちDMO」を構成しています。
「せとうちDMO」のサポート体制としては、まず「瀬戸内Finder」というプロモーションサイトを展開。記事形式で、瀬戸内の魅力を国内外に発信しています。
setouchi瀬戸内ブランド登録制度では、瀬戸内エリア特有の資産を用い、開発された商品やサービスなどを「瀬戸内ブランド」として登録しています。すでに登録数は533品、32サービスに登ります。瀬戸内れもんなど大きな話題を呼んだ商品もあり、横浜にいてもこのブランドマークの商品をよく目にするようになりました。
また、せとうち観光活性化ファンドは、瀬戸内地域7県の地方銀行等の出資により組成され、株式会社瀬戸内ブランドコーポレーションと連携し、観光産業において、観光関連事業者に対し、資金支援を行っています。
「せとうちDMO」は2020年に瀬戸内への来訪意向を27.9%(2013年)から50%まで高め、国内最大の観光地ブランド北海道、沖縄と同程度にまで引き上げることを目標としています。この目標へ着実に近づいているようなそんな実感が私にも感じられる昨今の瀬戸内ブーム。これからも注目したいと思います。
各地の様々な取り組みを伺い、地域の特性や資源を生かす。ということが共通のキーワードだったように思います。また、広島では、現場を実際に見るということの大切さを感じた、あっという間の3日間でした。