政務活動費の市民公開 第2弾 地域編

3日、2016年度政務活動費の市民公開をネット青葉事務所で行いました。
政務活動費の不適切な活用は後を絶たず、今年も残念ながら不名誉なスポットを浴びることとなりました。
横浜市では、政務活動費は一人につき月額55万円。会派への支給と議員個人への支給を選択することができますが、ほとんどの会派が会派支給を選択しています。
例えば、自民党であれば、31人の議員がいるので、55万×31=1705万円/月 という非常に大きな額が支給されていることになります。報告は年に一度、会派ごとにまとめて行われるため、一人ひとりの使途は不透明になります。
市民は、選挙の際に、一人の名前を書いて信託をしているわけで、本来、議員は個々の政務活動費の活用のあり方を問われるべきです。
元神戸市議の一件からは、たとえ領収書を公開しても、すなわち活動の透明性には繋がらない。という可能性も明らかとなり、「単に公開すればいいのか?」という課題が浮き彫りとなりました。
政務活動費は、その名のとおり、「政務」に関わる活動費。これを公開することは、議員の一年の政務活動を報告することにも繋がる。さらには、こういった報告こそが活用の公開には必要なのだと実感しました。
神奈川ネットでは、公開に当たって、その活用の成果物として、調査研究の報告書を同時に提出しています。今回の市民公開でも、政務活動費を活用して行った調査研究の成果である報告書、様々なレポート集を並べました。子育てや多様な働き方、介護、エネルギー、多文化共生、ピースリングツアー(神奈川県の基地)・・・様々な課題に触れ、向き合い、政策につなげていく活動に、今後もつなげてゆくよう、改めて確認をしました。

調査報告書を見ながら、熱心な意見交換になりました。


また、横浜市会政務活動費の交付に関する条例には、
第7条
2 何人も、議長に対し、議長の定めるところにより、前項の規定により保存されている収支報告書等の閲覧を請求することができる。
とあります。
その通りに、横浜市議会では、政務活動費の収支報告書等を閲覧することができます。
が、周知が図られていない、どころか、どこにも広報されていないのが実態です。
まるで隠しているかのよう・・・
まずは、最低限、こういった情報提供を行ってゆくよう働きかけていきます。
(本来はいつでも自由に閲覧できる環境が望ましいのですが、現在は、事前にその旨を申告して出向く必要があります。)
ぜひこの機会に市役所議会棟へ訪れてみてはいかがでしょうか?