あおばエネルギーまちづくり研究会

衆議院議員 山崎誠さん(左)、研究会発起人森ノオト事務局長 梅原昭子さん(右)


19日、たまプラーザ3丁目カフェにて、「あおばエネルギーまつづくり研究会」が開催されました。
私も名を連ねている非営利型株式会社たまプラーザブンブン電力の取締役であり、先の衆議院選挙で衆議院議員に再び当選を果たした山崎誠さんに改めて「日本のエネルギー政策の過去・現在・未来」についてお話しを伺いました。

辺野古埋め立て土壌の採取が行われている奄美大島の現状。ショック!


この日、奄美大島から帰ったばかりという山崎さん、奄美大島へは、辺野古埋め立ての土砂を採取している現場の視察で訪れたとのこと。えぐり取られた山肌の写真に衝撃を受けました。奄美の壮大な自然破壊はもとより、埋め立てる側の沖縄に、生態系の違う奄美の植物が流入することにもなり、大問題だと指摘をされました。沖縄基地問題と一言で言っても、実際にはこうした多岐にわたる隠れた問題をも含む根深さを、改めて知りました。
続いて、いまだ続く福島第一原発の事故処理の現状の報告。
落ち着いてきているのは事実だが、そこばかりを強調する。収束するにはまだまだ多大な努力を必要とするなか、本当に収束させるつもりがあるのだろうか?と率直に語っていました。

日本の電力構成


今まさに国ではエネルギー基本計画の見直しが行われています。
2030年に原発依存を20~22%。
再エネ率は22~24%。
という目標が掲げられていますが、再エネ100%へ向かう世界情勢からみても、あまりに低い目標。原発コストは上がり続けていて、市場の論理としてももはや見合わない電源です。蓄電池の性能は飛躍的に上昇しており、電力ネットワークなどを活かすことで、再生可能エネルギーは更なる可能性が広がっています。
7つの基本方針を掲げた「原発ゼロ基本法案」成立に向けた動きもあるとのこと、成立に向けてはハードルもありますが、前進するきっかけに期待したいところです。
 

「原発ゼロ基本法案」7つの基本方針

・できるだけ早い原発ゼロ(遅くても2030年、原発ゼロの定義は、稼働なし、全炉廃炉決定)
・省エネ・再エネシフトによる経済発展
・福島第一原発事故の収束と被災者支援
・原発関連自治体の支援
・放射性廃棄物・プルトニウムの管理と処分(再処理せず全量直接処分)
・原発関連事業の国有化
・世界の原発ゼロ・非核化
参加者の方とも熱心な意見交換ができました。厳しい現実もあり、道のりは平坦ではないけれど、少しづつ進んでいる。そんな前向きな気持ちが持てました。

たまプラーザぶんぶん電力からの提案


横浜が進めているエネルギーマネージメントは、
・蓄電池を活用したVPP(バーチャルパワープラント)
・コジェネを活用した面的な熱と電力利用。など
電源の問題など、私たちが思い描いているものとは、少し違いますが、地域分散型で熱と電力を地域で分け合っていく。という視点は近いものもあります。
自分たちの地域に地域分散型エネルギーを導入するならば、どんな形がいいだろう。
青葉のエネルギー政策は、やっぱり自分たちで考えていきたいですね!
たまプラーザぶんぶん電力からの提案は、
・農地でのソーラーシェアリング
・小型ボイラーで地域の公園や庭の剪定枝を燃料にしたコジェネ。
・オフグリッドなくらし
こちらは地域から進める一歩。
家庭から進める一歩は、電力会社を自然エネルギーの電力会社に変えること。
まずはパワーシフト!しましょ。
研究会はこれからも続きます。