横浜市へ「香害」へ取り組みを提案。〜2019年度予算議会

3月15日、予算特別委員会総合審査で、今期最後の質問に立ちました。
これまで横浜市で一度も取り上げられてこなかった、「香害」について、課題を提起しました。
柔軟剤や、消臭剤といった家庭用品の強い香りによって、体調を崩したり、不快に感じるといった悩みを抱えている人がいます。強い香りは、化学物質過敏症の原因の一つとも言われ、頭痛や吐き気などの体調不良や、外出ができなくなるほど深刻な症状を引き起こすこともあります。
神奈川ネットが行なっているアンケートは、現在までに回答数1829人。
うち横浜市民からの回答は、340人となっています。
・お店や車内等で「香り」について不快な思いをしたことがありますか?
という質問に対しては、
「ある」が、なんと82%
・「香り」で体調を崩したことがありますか?
という質問に対しては、
「ある」が37%もあります。

札幌市の啓発ポスター


アンケートには、深刻な化学物質過敏症に悩む事例も寄せられています。
公共交通機関に乗れない。
会社に行けなくなってしまった人。
教室に入れない学ぶ権利を阻害されている子どもたちまでいます。
国の対応は非常にシビアですが、身近な自治体は、こうした現状を捉え、寄り添った対応をすべきです。
学校現場で多く寄せられる声に、給食の白衣の匂いがあります。私も悩む一人でした。
前に使用した人の柔軟剤の香りが、他の洗濯物に移ってしまい、いつまでたっても家に香りが充満するのです。
こういうことって「嫌だな」と思ってはいても、直接学校の問題ではないために、なかなか相談できないものです。
お便りなどで、柔軟剤の使用について注意喚起をしてもらえたら…
自分でエプロンを持っていけたら…
などと、考えている保護者が実は結構いるわけです。
教育長からは、「相談があれば、対応する。」としっかり答弁いただきました。
悩んでいる皆さん!ぜひ、学校に相談してみてください!

神奈川ネットの啓発ポスター


そして、札幌市など、全国の自治体が、ポスターなどを活用して啓発に取り組み始めた例を示し、横浜市の啓発を提案しました。
市長からは、ご自身も「匂いに大変敏感であり、困ったことがある。」とした上で、
ホームページ上等で情報提供をしていくとの答弁がありました。
この課題、横浜市としては、まだまだこれから。
まずは、課題提起をし、今後の取り組みへとつなげていきます。
質問では、
・他にプラスチック対策
・さらなる分別の推進について
を取り上げています。
質問の録画はこちらからご覧いただけますので、ぜひチェックしてください。
私にとっては、横浜市会最後の質問となり、最後はたくさんの拍手をいただきました。