産前産後を丸ごと支える 〜みやした助産院の取り組み

2019年5月21日 00時04分 | カテゴリー: 女性, 子育て, 活動報告

真ん中が宮下美代子先生。
若林ともこさんと

南区の『みやした助産院』を若林ともこさんと訪問しました。
『みやした助産院』は、・助産院・小規模保育・乳幼児一時預かり事業・親と子のつどいの広場・産前産後ヘルパー派遣事業、そして産後母子ケアと、様々な事業を展開しながら、多様なニーズに応え、子どもを通じて産前産後の家族全体を支えています。地域の「困った」をつなぎ、実践から制度を変える取り組みのひとつです。

2013年のモデル事業から始まった「産後母子ケア事業」では、産後に家族の援助が受けられないといった人に最長7日間のショートステイ(入院)とデイケア(日帰り入院)が利用できます。ダブルケア、アウェイ育児をしている人、育児に強い不安がある人にとっては、こうした産後を丸ごと受け止めてくれる場は、その後の育児にも大きな意味があると考えます。
家族や社会のあり様が大きく変わり、産前産後にまつわる、医療だけでは抱えきれない課題も顕在化しています。
「産後うつ」は、そのひとつ。
「家族に頼れない」「誰にも相談できない」子育てが「孤育て」になってしまう状況から、母親がうつ状態になってしまう・・・その前に必要なきめ細やかな支援は、医療だけでは限界があり、こうした多様な取り組みが必要だと、この数年の実践から見えてきました。
 やはり「予防支援」
   課題をピックアップし、つなぐこと。と、

みやした助産院のすぐそばには、親と子のつどいの広場、一時預かりなどの施設が隣接する

その重要性を宮下美代子助産師は、繰り返し仰っていました。
『みやした助産院』では、出産を引き受ける際に、助産師の家庭訪問を義務付けているそうです。家庭に入ることで、見えることがたくさんあるのだそう。
私たちも、課題にアウトリーチできるヘルパー支援の重要性を訴えてきましたが、まさに、通じるものがあります。中には、DV,虐待といった深刻な事例もある中、一人一人に丁寧に接する姿勢が、事業の信頼をつむぎ、時代のニーズに合った子育て支援を生み出していると感じます。
母子ケアを卒業した後にも、一時預かり、小規模保育など「支える」体制づくりが、繋いだ手を離さない。覚悟を感じます。
これからも予想される社会の変化は、さらなる課題の多様化を生み出し続けます。
「出産」という大きなキーワードから、様々な課題を抱えた母子を支援につなぐ、こうしたソーシャルワークの実践が、もっと多様な子育て支援へ。これからの制度を支えていくと確信しました。