夢のある未来へ!「自然エネルギーの電気を選ぼう!」学習会
3月26日、アートフォーラムあざみ野にて、生活クラブエナジー代表の半澤彰浩さんをゲストに迎え、「自然エネルギーの電気を選ぼう!」学習会を開催しました。
生活クラブエナジーは、卵や牛乳を選ぶように、電気も選びたい。という思いから、素性の確かな電気を生活クラブ生協組合員家庭へ、電気の共同購入を実施しています。
日本国内の自然エネルギーによる発電設備容量は、この10年でおよそ5倍の伸び。発電量全体に占める自然エネルギーの比率は2015年、14.5%となり、着実に増えています。しかし、世界の比率は推計で23.7%と更に高く、自然エネルギーへの投資も、過去最高となりました。
温暖化による気候変動と災害は、死者を生み出す恐ろしいものです。横浜市でも「横浜市地球温暖化対策実行計画」の中に、気候変動の影響に対応し、被害を最小化・回避する「適応策」を位置付けて、「横浜市気候変動適応方針(素案)」を策定され、3月31日まで、パブリックコメントも募集されています。
温暖化対策が、今後の未来を占う重要策である中、パリ協定の後、100%自然エネルギー自給は、もはや世界的潮流です。原発事故を経験した日本が、その舵を切らない上に、原発処理費用を託送料に上乗せすることで国民負担にしようという政策には、疑問を感じます。
電力小売全面自由化から間もなく1年。電力会社を一般家庭で選ぶことができるようになりました。
「電気も商品。消費者の役割はとても大切」と半澤さんは言います。それは、私たちがどういう選択をするかで、消費者の意見がエネルギーの未来に反映する。ということです。電力会社の電源構成に目を向け、しっかり選ぶ必要があります。まだまだ新電力への移行は全体の3%と少ないのが現状ですが、変更しない理由には誤解も多いと言います。電力会社を変えても、停電を起こすことはありませんし、手続きも思いのほか簡単です。正しい知識を伝えていく必要もあります。
生活クラブエナジーは、電力会社の切り替えを勧めながら、事業内容の一番初めに「省エネルギーの推進・啓発」を掲げています。半澤さんは「やはり、最大の発電は節電だ」と言います。生活クラブエナジーの契約プランには、基金付きのメニューがあります。毎月の電気料金の5%を自然エネルギーや省エネの推進に対し寄付する仕組みです。契約者自らが省エネを進め、この5%を生み出してほしいという趣旨なのだそうです。なんと契約者の35%が基金に参加しているとのこと、驚きです。
そして、エネルギーの大消費地である横浜で、できることこそが、この「省エネ」だと半澤さん。
都会においては、なかなか大きな発電所の建設は難しいですが、省エネを電源にした電力会社なら、可能です。
節電した分を利益とすることで、都市型発電所の可能性は広がる。とヒントをくれました。
また屋根に太陽光発電を乗せている家同士(=屋根友)をまとめることで電力会社に売電が可能になります。屋根友をたくさん増やせば、地域の発電所を作ることも可能に!!!
会場にいた人だけでも3人手が上がりました。屋根友発電もこの青葉から出来るかもしれません。
生活クラブエナジーは、2050年、2100年の未来へ、夢のある展望を抱いている。という半澤さん。
しめくくりの言葉は「未来は予測するものではない。選びとるものである。」
希望あるわくわくするお話でした。
まずは「パワーシフト見える化アクション」から一歩一歩、夢を持って進めていきます。
皆さんもぜひご一緒に!