グリホサートから、食を守る
香害の署名提出後、同じく衆議院議員会館で開催された
「アメリカを変えたママが来る! ゼンさんと考える日本の食」(主催:日本の食を変えたい実行委員会)
に参加しました。広い多目的ホールは満席。多くの人が「日本の食」に危機感を抱いていることを感じました。
「グリホサートと私たちの健康」と題し講演されたゼン・ハニーカットさんは、3人の子どもの母。アレルギー症状がひどかった子ども達のために食生活を見直す中で、グリホサートの害に気づきました。
グリホサートとは、除草剤ラウンドアップの主成分であり、食物のみならず、様々な場所で使用されています。また、遺伝子組み換え作物の除草剤として使われるだけでなく、穀物の収穫を容易にするために、実を乾燥させるために散布する、という使用法もあるのだそう。つまり、遺伝子組み換え作物でなくても、グリホサートが残留している危険があるのです。
グリホサートの健康被害は、近年内分泌系の疾患や不妊への関連が指摘されています。
グリホサート許容量は、25ppm。エビは、5.2ppm以上で死に至るとされていますが、6週間の胎児の大きさは、そのエビとほぼ同等。母体からの深刻な影響が考えられます。
EPA(米環境保護庁)は、因果関係が証明されていない。調査方法が確立されていない。と、グリホサートの危険性を指摘するゼンさん達の主張を取り上げなかったとのこと。
なんだか、数時間前に香害についてやり取りをした省庁の人の発言とかさなります。
独自に行ったゼンさんの調査では、母乳から、尿から、水道水から、残留グリホサートが検出されています。日本でも、市販の小麦粉から検出されていることから、健康への影響が懸念されます。やはり調査が必要です。
福島原発事故後も母乳、尿、水道水と放射線検査をママ達が中心になって行ってきました。アメリカでも日本でも「食の安全」に目を光らせ、日々の生活の中から、発信し、変え続けているのですね。
次から次へと、気になるあれやこれ。でも、諦めずに一歩一歩進めると感じた一日でした。