市民社会チャレンジ基金交流会

神奈川ネットワーク運動では、神奈川県内のチャレンジ性のあるNPOの立ち上げや活動に「市民社会チャレンジ基金」で助成を行っています。13日土曜日に今期の審査結果発表と交流会が横浜YMCAで行われました。
助成団体に選ばれたのは「NPO法人 ふくしま支援 人と文化のネットワーク」「NPO法人 フェアスタートサポート」「NPO法人 パノラマ」の3団体。それぞれの活動について伺うことができました。
ふくしま支援 人と文化のネットワーク代表の神田香織さんは、粋な和服に身を包んでの登場。よく通る美しい声で心に響くお話でした。福島で、自然に触れ合えないことで、子ども達の感受性が育たなくなる憂いを感じ、子ども達に文化による交流を行っています。事務局長の郡司さんの脱原発は、アジア全体で進めようというお話も、頷ける内容でした。
フェアスタートサポートは、児童養護施設から社会へ出る子ども達への就労支援を行っています。代表の永岡鉄平さんは、本人のやる気と関係なく、貧困が宿命づけられている子ども達がいる現実の中で、どんな環境で育った子どももフェアに社会へ巣立つ社会を。と活動を続けています。
パノラマは、青葉区で活動している団体です。高校を卒業した後の進路未決定者が毎年5万人以上、高校中退者が5万人以上いるという現実から、「バイト」と「インターン」を組み合わせ、有給で職業体験をするプログラムを実践し「予防型支援」に取り組んでいます。田奈高校では、学校図書館を交流相談の場に変える「ぴっかりカフェ」がオープンしました。代表の石井正宏さんの義理人情にまみれた泥臭いウェットなマッチングこそが、大切だというお話がとても印象的でした。

どんな環境であれ、子ども達、若者達は、私たちの未来そのものです。その子ども達への支援を本気で取り組む各団体の姿勢、熱い思いに強く賛同しました。

左から、NPO法人 フェアスタートサポート 永岡鉄平さん、NPO法人 パノラマ 石井正宏さん、NPO法人 ふくしま支援 人と文化のネットワーク 神田香織さん