あしもとから、プラごみ対策

2月17日青葉区役所で青葉区主催の『3R夢な暮らし講演会』に参加しました。
講師は、冒険写真家で、NPO法人 海の森・山の森事務局の理事長として、環境問題に取り組んでいる豊田直之さん。
NPO法人森ノオトの北原まどか理事長がコーディネーターでした。

冒頭紹介されたのは、美しい葉山の海の中、海藻のジャングルの写真でした。
自然のうつろいを利用し、利用されながら生命を育む海の中・・・変化に豊田さんが気づいたのは17年も前。
私たちが便利にプラスチック製品を使う中、海にはプラスチックゴミが蓄積し、徐々に地球を蝕んでいました。
(プラスチック汚染の課題は、こちらでもご紹介しました。)

豊田さんは、このプラスチックゴミ対策を自らの実践を通じ啓発をし続けています。
レコプラダイエットもそのひとつ。プラごみを減らすという行為を見える化することで、アクションにつなげていく取り組みです。
また、毎月15日をごみ拾いの日として、発信することで、多くの人が賛同し参加が広がっています。(SNS上で、#あしもとから #ashimotokara のハッシュタグで世界に仲間が広がっているとのこと!)

私が特に注目したいのは、プラゴミバスターズ。神奈川県の海岸線をゴミを拾いながら歩く、という活動です。
湯河原から出発し、活動する仲間を増やしながら、現在は三浦市に到達しているそうです。
そこで豊田さんが気がついたのは、自治体間の格差。
ゴミを実際に拾って計測した結果、海岸のゴミは今のところ三浦市が突出して多いというデータでした。
海流の影響や、自治体面積、訪れる人数などの要因もあるかもしれませんが、それを差し引いても多い状況。各自治体と神奈川県へ対策の提案が必要だと考えたそうです。
さらに、県内の自治体間の分別方法の違いにも注目をし、その格差是正が必要ではないかとご指摘がありました。

2019年、私は神奈川ネットの「プラスチックゴミ対策プロジェクト」政策プロジェクトで、自治体間比較を行いました。
分別リサイクルの項目を比較した時、例えば横浜市は10、鎌倉市は21、大和市は20品目といったように差があります。
一般廃棄物の収集は『廃棄物の処理及び清掃に関する法律』で市町村が行う事と義務づけられています。
また、分別に関しては『容器包装リサイクル法』に則り「市町村は、地域の容器包装廃棄物を分別収集する分別収集に必要な措置を講ずるよう努めなければならない。」という努力義務が課せられています。具体には、5年ごとに見直される「市町村分別収集計画」の計画の中で定められるため、自治体間格差は市町村の財政状況や環境によって当然生じてしまいます。

一方県には「廃棄物処理計画」を定めることは義務付けられていますが、分別収集においては「市町村に対し、必要な技術的援助を与えることに努めなければならない。」とされています。この責務は非常に曖昧で、どこまで実効性があるのか疑問です。
これまで、私たちも横浜市に対しては、エリア連携協議会の市民政策提案で、3Rの提案として、
・横浜市では、ひとつの袋に詰め込んでいる缶・びん・ペットボトルの回収を分別すること。
・給食の牛乳パックをリユース瓶に。
といった提案を行ってきました。
改めて、将来を見越したとしての対策を、神奈川県に提案していきたい!

講演の後、参加者のプラごみを減らすアイデアや、やってみようと思ったことを共有する時間がありました。

私がやっているいこと
・プラスチックタッパーをガラスへ
・ラップをやめる → シリコンラップや、蓋つき容器を利用
・牛乳、調味料などリユース瓶を利用する → 我が家は、マヨネーズもケチャップも醤油もみりんもリユースです!
・ペットボトル飲料を極力避ける → これが案外難しい。購入の際はなるべく缶を選びます。
といったことを私は努力しています。
やってみようと思ったこと
・プラスチックトレーいらない運動 = 持参した容器に入れてもらうようにお店にお願いする)
・レコプラダイエット・・・家族の協力が不可欠。そこが課題。
・自治体に働きかけて、ペットtoペットのリサイクルやペットボトルのリユースの可能性を探る。

明日からも、#あしもとから プラゴミ対策に取り組んでいきます。