障害者グループホーム「すぷーん」

3月30日、都筑区にあるグループホーム「すぷーん」を訪ねました。
「すぷーん」は、入居者5名の障がいのある方のグループホームです。施設を見学後、スタッフの方のお話を伺いました。

暖かな雰囲気の「すぷーん」。かわいいモザイクの表札が目を引きます

「すぷーん」の開所は2012年、今では防災訓練に参加したり、地域にも馴染み、環境や交通の便なども良くなり、暮らしやすくなってきたとのこと。
しかし、小さいグループホームなので、制度に対する体制を整えるのが、大変だと運営の苦労は多くある様子でした。
今年度から始まる横浜市障害者移動支援事業では、ガイドヘルパーの利用上限が48時間から30時間に制限され、更に余暇活動が認められないなど、実際の生活に沿えない内容になっていると不安の声も聞かれました。映画を観に行くことが、大切な気分転換になっている入居者の方がいるが、ガイドヘルプなしで、出かけることは出来ない。といった現状もあり、制度の変更で入居者の方の生活が制限されるとしたら、それは人権にも関わる問題だと思います。
また、今後、入居者の方が高齢化した場合、平日の日中は作業所へ行くという現在のパターンが保てなくなった場合の支援など、現在の仕組みでは当事者の望むケアが期待できないなど、今後の懸念も伺いました。ヘルパー不足も深刻な問題になりつつあります。
現在の制度では、必要な支援一つひとつを切り取って、申請する。というような当事者はもちろんスタッフの負担も大きい現状が窺えました。もっと生活そのものを包括した支援のあり方が望まれます。
青葉区には、「すぷーん」のような身体障がいを対象としたグループホームはまだありません。
障がいのある方が地域で安心して暮らしてゆくために、様々な選択肢が増えてゆくことも今後の大きな課題だと言えます。