子育てしたいまちと小1の壁

9月6日、青葉区議員団会議がありました。
青葉区議員団会議とは、区役所と青葉区選出の市議・県議が青葉区内における諸行政について協議する目的で開催されるものです。決定権はありませんが、質問、意見交換が毎年6回程度行われています。

今回は、藤が丘駅地区の再整備について、 事業者による地元説明会の開催、
横浜市が推進する青葉区美しが丘公園周辺エリアにおける「子育てしたいまち推進モデル地区 」の取組についての報告等がありました。
子育てしたいまち推進モデルの目玉のひとつは「小学生の朝の居場所づくり モデル事業」です。美しが丘小学校、美しが丘東小学校で実施されており、現在までの状況では、2つの小学校で登録者は合わせて8人とのこと。開始が7月半ばなので、夏休みも挟み、まだ結論づけることはできませんが、ちょっと仕組みに課題があるのでは?と指摘させていただきました。
ケアの厚い保育園を出て、ぶつかる「小一の壁」。家族で小学生が一番最後に家を出るという家庭もあり、朝の居場所のニーズはあると私は思っています。実際、我が家のこどもたちが通った保育園では、入学から少しの間、保育園のロビーを卒園生に朝の時間開放していたケースもありました。(現在も行われているかは不明)
このニーズが最も高いのは、入学の4月から、3ヶ月程度と考えられますが、この事業は、この時期には行われていませんでした。しかも、登校に保護者の付き添いが必要とのこと。安全面を考えてのこととは理解しますが、住まいの場所によっては、通勤に結局間に合わない。ってことになりかねないことと想像できます。
一方、5日に報道されたのは大阪府豊中市の事例。
「大阪府豊中市の市立小学校の校門を午前7時に開けて、児童を体育館などで見守る事業について、1学期の利用者が延べ約5900人だった」と市長会見で発表されました。
開門を早める。
これが最も理想的なんでしょうけど、学校の負担が大きいということでしょうか。
美しが丘では、9月にアンケート調査など行い、効果検証するとのことですが、ニーズをとらえた事業でなければ、効果検証の意義も損なわれてしまします。
また、こども家庭庁でも今秋初めて全国調査に乗り出すとのこと。その内容も注目です。

また、「小1の壁」については、様々な保育・教育からの対策が講じられてきていますが、働き方からのアプローチも必要です。子どもを真ん中に据えて、子育てしやすい柔軟な働き方も、同時に改革していかないと。と思うのです。

子育てしやすいまちになるための事業は、歓迎するところですが、そもそも、モデル地区に選ばれやすいまち、たまプラーザ。住民不在感が否めない。というのが住民としての本音でもあります。