顔の見える支援を「地球の木」の取り組み

盛りだくさんな一日だった7日、締めくくりは「NPO法人 地球の木」 の丸谷士都子理事長とネパールからの留学生リタさんを迎え「地球の木ネパールプログラム・幸せ分かち合いムーブメント」についてお話を伺いました。

100に迫る民族と同じ数の言語をもち、複雑な歴史と政治情勢を抱える国ネパール。
地球の木では、少数民族や女子など、学ぶ機会を得づらい子を優先した奨学金。高校の図書館の建設。協同組合づくりのサポート。収入創出プログラムなど、村の開発は、最初から村の人たちで。と、ただ手を差し伸べるのではなく、未来を見据えた様々な支援を行なってきました。
そのテーマが「幸せを分かち合う(Sharing happiness)」。「幸せ」を開発の指針としてきたというのは、目からウロコ。感動を憶えました。

リタさん、若林さんとパチリ!

今回のネパール大地震では8600人を超える犠牲者を出し、大きな余震も続いています。
家族がネパールに暮らす留学生のリタさんのお話では、家屋の損壊や、損壊の危険からほとんどの人が屋外での生活を余儀なくされているといいます。まもなく雨季に入ると、雨に加え、高い気温、衛生状況も心配です。早い仮設住宅の建設が待たれます。
支援地が大災害に見舞われるという「地球の木」にとっても初めての経験の中で、地震発生から一週間で、現地パートナーのNGOを通じて、テントを、その数日後には医薬品の支援を行いました。支援地マンガルタール村、カルパチョーク村に加え周辺の10村について、今後も支援を続けていくということです。
6月末には、丸谷さん自身もネパールを訪問し、7月11日には報告会も開催されるそうです。
これまで集めた募金は、丸谷さん、リタさんに託しました。「地球の木」と国境を越えてネパールへ思いを馳せ、私たちに今何ができるか、これからも考えていきます。