発電を超えるポテンシャル!?〜節電所の取り組み〜

朴勝俊(パク・スンジュン)氏の基調講演

10月31日全国節電所フォーラム2015「つくろう、ひろげよう節電所」が開催、全国各地から節電に関わる多くの方が参加し、様々な取り組みが紹介されました。
まずは関西学院大学の朴勝俊教授の基調講演でフォーラムはスタート。軽快なトークで、会場は度々笑いの渦に。
「節電と発電には同じ価値がある」私たちも何度となく確認してきた言葉。節電所こそが発想の転換から生まれる新しいエネルギーだということを日本に紹介してくれたのは、朴教授でした。

続いて『ふくい市民共同節電所』の吉井さんのお話は、市民の手で節電所をいち早く立ち上げた事例。節電所一号機は、商店街のアーケードの電灯をLED化し、節電率88%を達成。その後も店舗、オフィスの電気のLED化を進め節電所を増やしているという元気がでるお話でした。

自治体からの参加は、愛知県新城市、奈良県生駒市。生駒市では、学校での環境学習プログラムを取り入れ、エコボーナス制度を作った面白い取り組みが紹介されました。
企業からは『ディノス・セシール』の電気をオフして節電分を寄附するという「オフキフ」という取り組み。江戸川の『足温ネット』からは省エネゲームの紹介等がありました。
その後パネルディスカッションを経て、更に各地の節電所の紹介。最後は、私も参加をする『たまプラーザぶんぶん電力』もご紹介いただきました。

全国のアイデアあふれる取り組みにはわくわくします。国の方向性は、いまだにハードエネルギーパス(化石燃料や原子力)を脱することができず、エネルギーは2/3をロスしていると言われます。そんな中「節電」には、言葉のイメージ以上に大きな可能性が秘められていることに改めて気づいた時間でした。