強い香りに“NO”アクション

啓発ポスター その1

香りつき柔軟剤の広告が町中にあふれ、商品の効果よりも香りの強さや持続性がもてはやされるようになってきた昨今。一方で、過剰なにおいによって、体調を崩したり更には外出も出来なくなる。といった方も増えてきています。化学物質過敏症は、化学物質に多くさらされることで発症するといわれ、頭痛やめまい、様々なアレルギー症状を引き起こします。

そんな症状を持つ方の相談から、地域で課題を取り上げると、隣家の洗濯物、給食の白衣、リサイクルショップの服などのにおいに関する悩みが沢山寄せられました。
神奈川県では2011年に柔軟剤のにおいの調査を行い、使用量等についての注意喚起を行っています。また、消費者庁・国民生活センターでも消費者への注意と共に、業界へも配慮を促す要望が出されています。しかし、現実には周知が進んでおらず、状況は悪化しているようにも思えます。
そこで、私たちは独自に注意を呼びかけるポスターを作成、近隣の様々な施設に掲示をお願いするアクションを始めることになりました。

啓発ポスター その2

先日は、啓発ポスター案が仕上がったところで、再度ミニフォーラムを開催しました。意見交換を改めてしてみると、新しい気づきがありました。
外国からやってきた柔軟剤などの製品は、日本の風土に合わず、においがこもってしまう。という話題から、日本語が母国語ではない人にもわかるポスターにすべきとの意見がありました。英訳と同時にルビをふることも有効な手立てとなることから、ユニバーサルデザインに配慮したポスターへと手を加えることにしました。
会の名称は、名前からその活動趣旨がわかるようにと『香りと健康被害を考える会』に決定。まずは身の周りから啓発ポスターの掲示をお願いしながら、公の施設にも当たってみようと、準備を進めています。ポスターが仕上がり次第、いよいよ本格的に始動します。においに悩む人にとって、理想の環境には、まだ時間がかかりますが、一歩一歩進めてゆこうと話し合いました。このポスターの拡がりが、においの被害の周知に繋がるよう、働きかけていきます。