2015年決算局別審査「健康福祉局」その1ー予防接種について

16100610月6日の決算特別委員会局別審査では、健康福祉局の質問に立ちました。
まず取り上げたのは、予防接種について。
第3回定例会の補正予算が可決され、B型肝炎ワクチンが定期接種となりました。接種を希望する人の選択の権利を尊重する意味で、私も賛成をしました。
しかし、B型肝炎ワクチン自体には疑問もあります。
B型肝炎ウィルスは血液や体液を感染経路としています。このワクチンは、0歳児に3度の接種をするものですが、母親への検査を徹底することで、母子の垂直感染に関しては、ほぼ封じ込めた状況にあります。また、ワクチンの効果は20年以上続かないとも言われている。つまり感染経路の7割といわれる青年期の性交渉等を介する場合の予防を想定した効果はあまり期待できない。では、どういった感染を想定した接種なのか?
これに対しては、幼児期にウィルスを保持すると慢性化しやすい。ということで、その期間を過ごす前に全ての乳児に接種をする。というのが、局側の説明でした。
横浜市での発生数は、この5年で13件。近年、保育園などで接触が元で感染が広がったというような話は聞いたことがありません。はしかのように空気を介して大流行するものではない。ということを鑑みると、定期接種としては、少し異質であると正直感じます。
こういった情報は、よくよく調べてみなければ、分からないことです。しかし、本来は、情報を知った上での接種が望ましいと考えます。
1歳半頃までに定期接種だけで14回赤ちゃんの体に針を刺す。B型肝炎ワクチンが加わると17回になります。
私も思い返せば、めまぐるしい予防接種スケジュールの中、お医者さんが立てたスケジュールに沿って、母親としては、子供のためと自身に言い聞かせ、目を瞑るように受けてきました。これが現実ではないでしょうか?忙しい育児の中で、一つ一つのワクチンについて考える時間は与えらえていない。ようにも感じます。
ワクチンには、病気の予防の効果の反面、非常に重篤な副反応が現れるというリスクもあります。重篤事例は、ここ3ヶ月で9件報告されているとのこと。これを多いとみるか少ないと見るかは、それぞれですが、死亡例もあります。
「任意接種」と「定期接種」と呼ぶために誤解も生まれているとも考えられますが、定期接種はあくまで保護者の選択の上に行われる任意のものです。
自分で選択した意識のないままに万が一、重篤な副反応が起きてしまった場合の保護者の心情は、察するに余りあります。
選択を支える情報の重要性は、子宮頸がんワクチンの時に問われたはずです。接種にあたっては、情報を保護者にきちんと提供し、接種を「する」か「しない」かの「選択」をすすめるべきと主張しました。
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