介護保険どうなる?パブコメしよう!

神奈川ネット情報誌の1面も介護保険に関する特集。朝の活動報告でお配りしています。


よこはま地域包括ケア計画(素案)に対するパブリックコメントが募集されています(12月28日締切)
この計画は、第7期横浜市高齢者保険福祉計画・介護保険事業計画をまとめたものであり、2018年度から3カ年の高齢者施作全般を決めるものです。意見募集の機会にぜひ多くの声を届けましょう!
私のパブコメはこんな風・・・
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横浜市の取り巻く状況は、これから超少子高齢化・人口減少と厳しいものです。要介護認定者、認知症高齢者が増加することが見込まれています。横浜市高齢者実態調査からは、7割を超える要介護者の方が「自宅で暮らしたい」と回答している。というデータも、素案の冒頭示されています。
「高齢者が可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けるため」の地域包括ケアシステムですが、では、「住み慣れた地域で、自宅で自分らしく暮らしたい」という多くの人の希望を叶える計画になっているのでしょうか?
独居や高齢のみ世帯が増加する中、在宅で暮らしてゆくには、どんなサービスが必要なのか?
といえば、やはり、生活援助は欠かせません。家事援助・買い物や外出の支援がなければ、安心して自分らしく生きることは難しいものです。しかし、生活援助は段々と介護保険サービスから削られていき、地域にその担い手を求める方向性に向かっています。本来生活援助はとても難しいサービスです。専門性のない人で担い手を確保するのは現実的とは思えません。きちんと担い手が確保できる報酬の見直しに目を向けるべきです。
また、デイサービスでは、機能訓練ばかりがクローズアップされ、本来のニーズが置き去りです。デイサービスを利用して、栄養に配慮された食事を取り、安心できる環境で入浴し清潔を保つことの重要性はないがしろにされてはいないでしょうか?また、短時間の機能訓練だけでなく、介護者の「働く」を支え、レスパイトの意味でも、デイサービスで一定時間過ごすことを保障してください。
今回の計画の目玉の一つは、特別養護老人ホームを年間600床分整備する。というものです。
横浜市は、条例に基づき、特別養護老人ホームの整備は、全てユニット型(個室)と規定されています。在宅が叶わなくなった時、いよいよ認知症が進んでしまった時に、特別養護老人ホームを利用する。ということを考えると、ユニット型だけを整備するのはニーズに叶っているのでしょうか?
ユニット型は、高額で入所を希望していても、入れない。といった声も聞かれます。家族と離れ、個室に入ったきりで、人とのふれあいが少ない。という意見もあります。また、多床室でのケアは介護従事者にとっては効率的な面もあり、それぞれに利点があると考えます。今後新たな整備にあたっては、多床室も整備できるよう、見直しも必要と考えます。
介護保険料が基準月額6600円との見込みも示されました。
その裏づけとされているのは、要介護認定者数の増加による介護保険給付の増加の一文だけです。
私たちが支払う介護保険料はどんな風に使われていくのでしょうか?
意見募集に当たっては、引き上げをしなかった場合には、どのようなサービスの縮小があるのか、引き上げた保険料が新しい計画でどのように活かされるのか?といった要素を示して問うべきことではないでしょうか?ただただ足りなくなるから上げる。では、説得力がありません。自己負担とのバランスも含めて丁寧に説明し、選択肢を示してください。
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