香料の成分表示等を求めて、国会へ!
14日、衆議院議員会館で「香料の成分表示の法整備等を求める市民意見交換会」を行いました。
「柔軟仕上げ剤など、家庭用品に含まれる香料の成分表示等を求める要望」を全国から寄せられた30057筆の署名と共に提出。活動を牽引してきた北海道の皆さん、南は北九州からと全国から共に活動する仲間が集まり、大河原まさこ衆議院議員のコーディネートで、消費者庁、経済産業省、文部科学省、厚生労働省の担当課の人との意見交換を行いました。
柔軟剤、合成洗剤、消臭剤などの強い香りによって、体調を崩したり、不快に感じるといった悩みを抱えている人がいます。強い香りは、化学物質過敏症の原因の一つとも言われ、頭痛や吐き気などの体調不良や、外出ができなくなるほど深刻な症状を引き起こすこともあります。しかし、香り成分は、表示の義務がなく、法的規制がありません。そこで、健康被害につながる香り成分の表示を求める署名活動に取り組んできました。
【要望項目】
1.「香害」で苦しむ人がいることを周知徹底し、ポスターなどで香料自粛に向けた啓発をしてください。
2.柔軟仕上げ剤、消臭除菌スプレーを「家庭用品品質表示法」の指定品目としてください。
3.香料の成分表示を義務付けてください。
4.国民生活センターに被害の実状に合わせた専用窓口を設置するとともに、「香害」の相談窓口を各都道府県に設置してください。
という4つの要望を、現実に苦しんでいる人たちの声と共に届けました。
「義務教育なのに、学校に行くことすらできない」
「周囲に理解されない」
「市役所も保健所も取り合ってくれない」
と、深刻な状況にある人がいる一方で、あまりに香りが氾濫し過ぎて、香害の発生源になっていることに気づかない人が多いのが現状です。
各省庁の答えは、「原因が特定できない」「科学的知見がない」「化学物質過敏症も疾病概念が確立されていない」という繰り返し。しかし、化学物質過敏症と診断された人は、全国に7.5%もいるという環境省のデータもあるそうで、今後の調査の必要性を強く感じます。
しかし、香りの成分表示がされていない状況では、何らかの物質が体に影響を及ぼしていたとしても、調査のしようもありません。水俣病、イタイイタイ病などの深刻な病は、常に原因の特定がされていない中から、発見され、克服してきたという過去の歴史もあります。シックハウス症候群もまた、その因果関係を探る調査が繰り返しされて判明したものです。過去の歴史に学び、苦しんでいる人に寄り添った取り組みを、諦めず求めていきます。
神奈川ネットでは、啓発ポスターを独自に作り、貼ってゆくアクションを行なっていますが、行政が、こうしたポスターを作成しているところもあります。まずは、使う側への啓発を、自治体に提案していきます。
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