青葉区に提案!地域で広がる食支援活動

コロナ禍に始まった地域の食支援活動。5年を経て、様々な広がりをみせています。昨今の物価高の影響で寄付品は減少傾向、一方で必要とする人は増加しています。食支援活動から見える課題やニーズを政策提案につなげています。

アンケート調査

昨夏、青葉フードシェアネットワーク青葉フードシェアネットワークとの共同調査の一環で、食支援(フードパントリー)アンケート調査を行いました。

利用するきっかけは何ですか?という問いに対しては、経済的不安を挙げた人が約49%。ひとり親、離婚、出産、介護等家庭の状況の変化を挙げた人は約20%

利用開始前の食生活については、不安があった、やや不安があったを合わせると90%でしたが、利用後は23.3%に減少。利用後の変化について自由記述欄からは「支えられている安心感を得た」「心に余裕ができた」といった精神的な安定を挙げる人が3割にのぼります。パントリースタッフとのコミュニケーションにより、月に一度でも食の支援が地域とのつながりを生み、不安解消につながっていることがわかります。

青葉フードシェアネットワーク報告資料より(フードパントリーに関するアンケート:2024年7月〜8月実施。青葉フードシェアネットワークのフードパントリー利用者59人から回答を得ています。)

報告会開催

青葉フードシェアネットワークでは、2025年2月2日(日)くらしてらすとオンラインで、このアンケート調査結果と各団体の活動の報告会を開催しました。

フードシェアのボランティア、普段からフードドライブをしている人、活動に思いを寄せている多くの人が会場、オンラインに集まりました。
活動開始から5年。フードパントリーで提供された食品は最大7t。フードドライブで寄せられた食品も5tを超えると実績が報告されました。

各団体の報告からは、物価高騰などを背景に、フードパントリーの登録者が増加している。
地域のネットワークを活かして野菜・果物がとても喜ばれている。といった報告。
フードシェアの活動のほかにも、地域食堂や各団体の強みを活かした様々な活動が紹介されました。
また、出前授業へ出かけた小学校の先生から、授業後の児童の皆さんが、ドライブ活動をしている微笑ましい様子が報告されました。

もっとも喜ばれているのは野菜・果物という結果。生鮮品も多少扱える地域のネットワークの強みが見える結果。

報告会の数日後には子ども達から食品や衣類、おもちゃなどの寄付の贈呈式が小学校で開催されました

青葉区へ提案!

そして、3月4日。団体の皆さんと共に青葉区役所へ。
報告書を持参して、区長に直接政策提案してきました。

区内の商店や生産者と食支援団体のネットワーク推進や、青葉区が実施している食品の行方を透明化し、区内での循環させる取り組みに期待したいと提案がありました。

区長からは、日頃の取り組みへの感謝。今後については、検討する旨回答をもらいました。

中島青葉区長、今井資源循環局青葉事務所長にご対応いただきました

私も、引き続きボランティア活動を続けるとともに、こうした地域の実践を後押しする仕組みを提案していきます。

ボランティア大募集!

アートフォーラムあざみ野のフードドライブボックス

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