新しい3R夢プランは? 〜常任委員会報告
今年度の所属も「温暖化対策・環境創造・資源循環」常任委員会となりました。
今期の常任委員会には、中期4カ年計画はじめ、8つもの計画に関する報告事項がありました。
中期4カ年計画〜資源循環局関連〜
『中期4カ年計画』の素案が示され、こちらもパブリックコメントが実施されているところです。常任委員会では、その関係部分を抜き出して、報告がされました。
資源循環局関連で
私が、気になったのは、前計画にあった「ぬくもりのある街横浜」という施策。「ふれあい収集」や「ごみ屋敷」といった福祉・地域との関連施策を明記した項目でした。新計画にはこの項目を引き継ぐ施策が「ごみ屋敷」にのみ集約され、資源循環と福祉の重要なつながりが、薄まってしまったような印象を受けました。
指標の中で、目標値が示されています。
『近隣に影響があるいわゆる「ごみ屋敷」の解消件数』=200件/4カ年
とあります。こうした目標を掲げるのならば、ごみ屋敷解消に向けた目標は「ごみ屋敷」0(ゼロ)ではないのでしょうか?
局長からは、総合計画ではなく、個別計画の中でそれぞれきちんと盛り込んでゆく。と答弁がありました。
しかし、ここは総合計画だからこそ「ふれあい収集」といった資源循環局がこれまで築いてきた地域と福祉と連動した取り組みが、今後も持続していくことをしっかりと明記し、更に発展してゆくよう示してもらいたいと意見を述べました。
「ヨコハマ3R夢プラン」次期推進計画
「ヨコハマ3R夢プラン」次期推進計画の素案が示され、6月25日(月)~7月31日(火)の期間で市民意見が募集されています。
(素案とご意見は、こちらから)
次期推進計画では、5つの「つながるプロジェクト」と9つの「推進施策」にまとめられ「つながる」ことから資源の循環への絵が描かれています。
「はじめに」では、「G30」について書かれています。「G30」で発揮された市民力。それを思い出そうというメッセージです。G30以降も様々な取り組みからこれまで前に進んできたことが様々あります。この先、さらにゴミの削減含め、循環社会を目指すには、市民のライフスタイルの変革を訴える必要性がますます高まります。過去の栄光にとらわれず、その促しにつながる前向きなメッセージを発信してほしいと伝えました。
リサイクルの今後について。
リサイクルや「3R」は本来「手段」であるはずで、その「目的」が意識の中から段々と薄れてきているように感じます。分別して、資源化することが、本来のリサイクルの目的ではなく、ゴミを減らし、資源を循環させることこそが目的であるはずです。この計画からもその観点がすでに抜け落ちていると指摘をしました。「リサイクル=分別」の促進を進めることだけではなく、何のためのリサイクル。何のための分別なのかを示して、本当の循環型社会へと進む道筋を描いてほしいと思います。
コラムの中で「マイクロプラスチック」の問題が取り上げられています。取り上げられたことについては評価をしましたが、今後は、横浜市の課題として取り組んで行くべきと意見しました。
常任委員会の様子はこちらから録画がご覧いただけます。
様々な計画策定が目白押しですが、パブリックコメントも行われていますので、みなさんドシドシ意見をお寄せください。
「横浜市中期4か年計画2018~2021」(6月22日(金)まで)素案と意見募集はこちら
「ヨコハマ3R夢プラン推進計画2018~2021」(7月31日(火))素案と意見募集はこちら