ちょっと待って!原発政策の転換
12月22日、岸田総理を議長としたGX実行会議*は、「GX実現に向けた基本方針」を正式決定しました。
この中では、「再生可能エネルギーの主力電源化」の次に「 原子力の活用」を挙げ、
2030 年度電源構成に占める原子力比率 20〜22%の確実な達 成に向けて、
安全最優先で再稼働を進める。
とあります。
また、「次世代革新炉の開発・建設」
さらに、運転期間「原則40年最長60年」を事実上撤廃する記述もあります。
安全最優先と言うのなら、原発神話から脱却することが最優先です。
言葉だけの安全に頼ってはならないことを、多くの犠牲を払って、日本は福島原発の事故から学んだのではなかったか?
本来は、コストパフォーマンスが高い自然エネルギーの推進を敢えて怠り、この機を待っていたのかと思うような方針転換。
軍事費の増額と相まって、核兵器産業のための原子力かと疑いたくなります。
原発を再稼働、増設する=危険な標的をさらに日本中に増やす方針を持ち、一方で軍事予算を増額していく・・・
安全保障上も大きな矛盾をはらんでいます。
地球温暖化対策に原発を持ち出すのはナンセンスです。
非常に危険な燃料を必要とし、それを輸入に頼る決して持続可能なエネルギーとは言い難い。
国内で再エネ・省エネで地道に取り組むことが、国外に出て行くお金を国内で回すことができる。循環型経済につながります。
危険なものを可能な限り排除して、管理できるもので暮らしていきたいと思うのは、自然な感覚です。
それは、政治も同じはず。
私たちは、循環型のエネルギー社会をめざし、地域から取り組みます。
国への意見はこちら、お正月を迎える慌ただしい時を狙ったかのようなパブコメ↓
しっかり届けよう!
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620222029&Mode=0
*GX実行会議=産業革命以来の化石燃料中心の経済・社会、産業構造をクリーンエネルギー中心に移行させ、経済社会システム全体の変革、すなわち、GX(グリーント ランスフォーメーション)を実行するべく、必要な施策を検討することを目的とする。