視察報告2ー国内初の第4世代放射光施設「NanoTerasu」
8月27日、仙台市の東北大学青葉山新キャンパスにある、3GeV高輝度放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」3GeV高輝度放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」を視察しました。
NanoTerasuは、ほぼ光速まで加速した電子から発生する、太陽光の約10億倍という非常に明るい「放射光」を使って、物質をナノレベルで観察する、国内初の第4世代放射光施設です。
そのエネルギーは30億ボルト。ピカチュウ3万匹分とか⁉︎
大きな特徴は、国だけでなく、宮城県、仙台市、東北大学、東北経済連合会などが参画する「官民地域パートナーシップ」によって整備・運営されていること。総整備費約380億円のうち、国が約200億円、地域・民間が約180億円を負担しています。
企業による利用も進み、材料開発から食品、農業まで活用分野はさまざまです。東北大学の原田昌彦教授からは、物質の内部を壊さず3Dで観察する技術や、「おいしさの見える化」など、食や農への活用についてもお話を伺いました。
また、放射線をしっかり遮蔽することで、実験ホールは放射線管理区域ではなく、高校生も利用できます。
ここで思いがけずつながったのが、以前、文教常任委員会の県外調査で訪れた宮城県農業高校と古川黎明高校です。両校の生徒たちもNanoTerasuを活用しているとのこと。当時、それぞれの学校で高校生の探究活動や研究に触れましたが、その先に、こうした最先端の研究施設を活用する環境があることを今回知り、点と点がつながったようで、とても興味深く感じました。
最先端の科学技術を、研究だけにとどめず、地域産業や食・農、そして次世代の学びにつなげていく。地域に開かれた研究施設のあり方について、多くの示唆をいただいた視察でした。

