制度に縛られない自分らしい介護を考える 〜マイケアプラン〜

大場町みんなのいえ・わたせハウスで行われた「マイケアプラン学習会」に参加しました。
マイケアプランとは、一般的に、ケアマネジャーに依頼して毎月作成してもらう介護サービスの計画(ケアプラン)を自己作成してみることで、自分らしい暮らし方を考え、組み立てていこうという試みです。そもそもケアプランは、自己作成できる事すらほとんど知られていないのが現状で、実際、99.99%をケアマネジャーが作成しているといいます。
「全国マイケアプラン・ネットワーク」代表の島村さんは、「自己作成」をすることで、自分の暮らしにあった介護の形がみえてくるといいます。介護サービスに自分の生活を当てはめるのではなく、自分らしく暮らす為に介護サービスを取り入れるケアプランを作ることができれば、最期まで自分の意志で生きることに繋がります。また、介護に至る以前の早い段階から、自分または家族の暮らし方を見つめ直していくことで、その後の望む生活を送ることができるよう、「マイライフプラン」を設計しておくことが大切。とのお話が、印象的でした。
来年大きく変わる介護保険制度。国の給付からは要支援1、2が外される事になり、それに対し市の制度はどのように変わっていくのか、いまだ不透明な状況です。介護保険制度の理念には、「尊厳を保持」と「利用者の選択に基づいたサービスの提供」が明記されています。マイケアプランは、この介護保険の理念に沿った利用を、改めて考える機会を与えてくれます。そして、制度が変わる事で自分の暮らしまで変わることのないよう、制度にしばられない設計を身につける大きなヒントになると感じました。

自己作成は難しそうに思えますが「全国マイケアプラン・ネットワーク」には、マイケアプランを作成するまでの整理をしてくれるノートや自己作成ソフトなど、心強い様々なお役立ちツールが用意されています。 
全国マイケアプラン・ネットワーク→ http://www.mycareplan-net.com/index.html

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