映画「日本と原発」
4月21日青葉区区民活動支援センターにて行われたビジョン21主催の上映会で、
映画「日本と原発」を鑑賞しました。
この映画は、弁護士河合弘之と盟友弁護士海渡雄一、訴訟を共に闘う木村結の3人が多くの関係者、有識者にインタビュー取材を行い、現地での情報収集や報道資料等を基に事故に巻き込まれた人々の苦しみ、原発事故を引き起こした背景、改善されない規制基準、エネルギー政策のウソと真実を追求したドキュメンタリー映画である。(公式サイトより引用)
http://www.nihontogenpatsu.com/
感情的になり過ぎない、非常に淡々とした切り口が、却って原発事故の被害の大きさを改めて感じ、胸に迫りました。弁護士さんが製作した映画らしく、これまでの日本が歩んだエネルギー政策の過ちと、これから進めようとしている原発再稼働に向けた様々な主張に対する反証が事細かに理路整然と語られていて、見応えがありました。
ひとつひとつ丁寧に綴られた、脱原発を進めていく上での辞書のような作品。
福島第一原発事故で被災した浪江町の馬場町長が涙ながらに「匂いまで奪われた」と語るシーンが、頭から離れません。
それでも河合・海渡両弁護士の執念とどこまでも前向きな姿勢、飯田哲也さんの「僕には歴史的な確信がある」というきっぱりとした言葉に、大きな希望も見えました。
上映後行われた河合弘之監督と映画評論家の前田有一さんとのトークでは、映画では語られなかった「原発とテロ」の問題にも触れられました。河合監督は、万が一テロの標的となった原発は「自国にのみ向けられた核兵器」と表し、改めて、その恐ろしさに総毛立つ思いがしました。
最後は、飯舘村民歌を河合弁護士自ら独唱。印象深い上映会でした。
ぜひ、多くの方に観ていただきたい作品。
近隣では、5月24日に新横浜のスペース・オルタでの上映が予定されています。
上映日時:2015年5月24日(日) 12 時 ~/16 時 ~(2回上映)
主催:スペース・オルタ *河合弘之監督の講演あり。
その他にも、多くの上映会が予定されています。詳しくは公式サイトでご確認ください。