ピースリングツアー 県央編

白い屋根が並んでいるのが、倉庫群と思われる

この高い塀が相模原から矢部駅まで、一駅分続いている

神奈川ネット主催の県央ピースリングツアーに参加しました。
神奈川県は、沖縄に次ぐ基地県。
本日は県央の基地群を一日かけて巡りました。

相模原駅のビル屋上から、まずは相模総合補給廠を見学。高いところから見ると駅前の一等地に広がるその敷地の広大さがわかります。
相模総合補給廠といえば、8月の爆発火災が記憶に新しいところですが、この倉庫にどのような物が保管されていたのか、いまだに明らかにはされていません。この補給廠は、ベトナム戦争時には、戦車の修理を行ったところで、現在は、様々な戦時物資やコンテナの保管、廃棄物処理、訓練等も行われているそうです。

続いて、同じ相模原市にある相模原住宅地区を車窓から眺めました。ところ狭しと立ち並ぶ周辺の家屋と、青い芝生にゆったり大きな建つ米軍住宅のコントラストが印象的でした。

ランチは、座間の就労継続支援B型事業所「HOPEきづき」でカレーをいただきました。カレーとサラダと薬膳スープが付いて500円!美味しかったです。

赤い鉄塔の下にリトルペンタゴンがある。柵の手前には小学生が利用するプール

続いてキャンプ座間をぐるっと一回り。ゴルフボールの被害が多発するゴルフ場の高いネットを横目に、半ば放置された崖崩れ現場などを見学しました。
司令部は、米国防総省(ペンタゴン)を模した建物でリトルペンタゴンと呼ばれているのだそう。木々の間から、日の丸と米国旗、国連旗が掲揚されているのが見えました。

厚木基地は、面積約507万平方メートル。小学校が375校入るという広大な敷地。
大和市、綾瀬市、海老名市の3市にまたがっているそうで、実はその名にある「厚木」にあるわけではないのですね。

ゆとりの森公園から眺める広大な滑走路

騒音の主な原因となる航空機の離発着が行われる滑走路は、基地の広い敷地を占めていて、柵を隔てたその滑走路の先には、子どもたちがたくさん集まる公園「大和ゆとりの森」が広がっています。
この滑走路から飛び立った航空機は、私たちの暮らす青葉区の上空を通過していきます。1977年9月に、荏田の民家に墜落したのは、洋上の空母に向かうジェット偵察機だったそうです。「パパママバイバイ」というアニメや絵本にもなっている母子3人の犠牲を含め9人が重軽傷を負ったこの事件。青葉区民としては、思い出さずにはいられません。

青空の広がる気持ちの良い一日でしたが、長く続く塀に、沖縄に思いを馳せ、轟音を上げる航空機に、空の向こうどこかの戦地が、ここと繋がっているのかもしれない…と思い巡らせる一日となりました。

30日には、横須賀、横浜コースが計画されています。