朝鮮学校見学で考える多文化共生

校門26日、ビビンバネットの主催で「共に生きる学習会」朝鮮学校訪問ツアーに参加しました。
訪問した西東京第二朝鮮幼初中級学校は、今年71周年。資金難を乗り越えて4年前建て替えられた校舎は、居心地のよい空間でした。ここで学ぶのは、在日韓国朝鮮人4世~5世の幼稚園から中学生の子ども達。彼らが第二次大戦の際に日本に強制連行された人たちの子孫であることを、私たちは忘れてはなりません。戦後、故郷の国が二つに分かれた結果、複雑な状況におかれたことも不運な歴史です。
リ・ジョンエ校長先生は、ご自身の体験から「もし日本の学校へ入っていたら、朝鮮人である父を恥ずかしいと思っただろう」と仰いました。ルーツの言葉、歴史、なぜ故郷を後にして祖先がここにきたのかを学ぶことで、自分に誇りを持てる。朝鮮学校は、その為に必要なのだ。というお話しに、多文化共生の意義を実感しました。昇降口
一学年10人程度で学ぶ教室では、子ども達の学ぶ喜びに溢れた、活気ある授業を見学しました。
給食は週に3回、ランチルームでみんなで食べます。最近は、伝統料理を家庭で食する機会が減り、文化と食育の場でもあるのだそうです。どこも同じですね。
子ども達の活き活きとした姿に、この子ども達が言われのない差別に晒されることのないように、また全ての子ども達の健やかな育ちを、共に守っていかねばならないと強く感じました。