やっぱり地域から。〜韓国からの視察団を迎えて

「ピッピおやこの広場はっぴぃ」にて


6月15日、韓国から視察団をお迎えしました。
昨年に続き忠北市民財団の方と共に今年は清州市から社会福祉職の方が多くお見えになり、ピッピ・親子サポートネットの協力のもと、地域の取り組みを見てもらいました。
まずは、あざみ野駅を出発し新石川公園にほど近い「ピッピおやこの広場 はっぴぃ」へ。
ここは横浜市の「親と子のつどいの広場事業」として、地域のプレママから未就学児の親子を対象に、親子の交流の場、相談の場として運営されています。
私も改めてお話しを聞かせてもらいました。
孤立した子育てを余儀なくされるお母さん、子育ての不安を話せずにいるお母さんにとって、こうした場所が大きな助けになることがあります。
「平日は毎日開いていることが、大切だと思っています。」と代表の岡田さん。実際にいつでも頼れる場所として、地域にあることの意義を痛感するシーンも多くあると言います。また、子ども同士の関わりも薄くなっている昨今では、こういった場所を通じて子ども達も成長するのだと言います。
そもそも15年前から横浜市の独自事業として始まった「親と子のつどい広場事業」ですが、
都市部が抱えている子育ての課題の中から、地域の市民の取り組みから広がった制度として、現在市内に約60箇所あります。
子育て経験のある地域の人が、研修を経てスタッフとして運営を担っているのも大きな特徴だと思います。地域と人との繋がりを、子育てを通じて育む場ともなっているのではないでしょうか。
「はっぴぃ」のすぐ隣には、「乳幼児一時預かり事業」の『ここ・はっぴぃ』もありますが、おやこの広場でも、ちょっとしたリフレッシュや、通院などに利用できる一時預かりも可能です。
韓国でも都市部では同じような課題を抱えているが、こういった補助制度はないそうで、質問は多岐にわたり、制度の中身にまで及んでいました。
続いて一行は「大場町みんなのいえ・わたせハウス」へ。
ここでは、ひとつ屋根の下に、お茶の間(サロン&まちの台所)を真ん中に、デイサービスと小規模保育が併設された場所です。
デイサービス「さくら」は、6人規模の小さな通所介護事業所。
小規模保育「大場りとる・ピッピ」は、やはり6人定員の横浜市認可小規模保育事業所。
中央のサロンは、ランチなど誰でも利用できるスペースです。
これって、地域の中で、大きな家族を迎え入れるような、誰もが「あったらいいな」と思う施設ではないでしょうか?
自分の暮らす街で、こういう場所を紹介できるのは、ちょっと嬉しいものです。

「みんなのいえ」で、韓国の新しい政治情勢など、ひとしきり意見交換をしたのち、神奈川ネット関内事務所へ。
韓国には、地域政党がないとのことで、神奈川ネットに多くの質問がありました。
・なぜ、多くを動かせる国の政治を目指さないのか?
・どうして、議員を交代するのか?
・カンパでの政治ってどういうことなのか?
中には、厳しい質問もありましたが、質問に答えながら、語ることで、改めて自らの活動を省みる機会となりました。
この日は、共謀罪の強行採決があり、暗澹たる朝を迎えたところでしたが、自分たちのやるべきことを思い出したようで、元気が出ました。
改めて、一歩一歩、市民政治を考え、広げていく活動に取り組んでいきます。
みなとみらいの夜景もお土産にしてもらい、お別れしました。
次は私が、大きな変化を迎えている韓国へ、行ってみたいです。