ゲノム編集食品ってなに?
11月13日オルタナティブ生活館で開催された「NON-GMO学習会」に参加しました。
遺伝子組み換えから、ゲノム編集食品に関わる現状について、生活クラブ連合会の前田和記さんのお話を伺いました。
ゲノム編集食品って、なに?
気になってはいるけれど、よくわからない。まずは「基本のき」から。
ゲノム編集は、DNAの一部を切断して遺伝子を働かなくしたり、別の機能に置き換えたりする技術です。
いわゆる遺伝子組み換え(GM)とは精度と開発費用に大きな違いがあります。
遺伝子組み換えの精度は、1万〜10万分の1の確率。一方のゲノム編集は、2分の1。
費用は、遺伝子組み換えには数十億以上とも言われますが、ゲノム編集はなんと数十〜数百万円で可能。
ネットで編集キットが買え、手軽にゲノム編集・・・そんな世の中がやって来ました。
既にゲノム編集食品は、開発の段階から食卓へ登る日が着々と近づいています。
近畿大学が開発した「マッスルマダイ」の記事を見た時、
私は、その技術を生み出した科学技術の進歩に驚嘆するとともに、言いしれぬ不安を覚えました。
人が食べるためだけに、その有用性だけを考えて肉厚のマダイを作り上げる技術です。
他にも、芽が出ても安心なジャガイモ。おとなしいマグロ、傷ついても白いままのマッシュルーム。
一度にたくさん収穫できるイネなど、様々なゲノム編集食品が既に開発中です。
この食品を規制する法律は結局作られないまま、
この10月から、事業者が開発した食品、改変した内容などを届け出る「自主的情報提供」届出が開始となりました。
最低限、ゲノム編集食品を「食べない」選択ができる、表示の義務づけなど、
私たちの権利が保証される仕組みを、ここから求め続けなければなりません。
その「選ぶ権利を守る取組」として、
生活クラブの飼料用NON-GMOトウモロコシの確保のため、
アメリカでの今後5年間の契約調印を見届け、視察した三浦紀子さんからの報告も伺いました。
既に93%がGMトウモロコシとなったアメリカで、NON-GMOを確保し続けるには、たくさんの人の「NON-GMO選択」の意思表示も必要です。
そんなきっかけを作る映画の上映会と学習会も11月17日(日)13:30〜
市が尾くらしてらす にて企画されています。
『たねと私の旅』ー私たちが選べば、世界は変えられる。
カナダでたねを守ろうと立ち上がった一人の女性の記録です。
学習会は、講師に「たねと食とひと@フォーラム」事務局長 西分千秋さんをお迎えします。
翻訳を手がけた藤本エリさんもゲストで来てくれます。
お申し込みは、メールにて
rsr51410@nifty.com
まで。参加費:500円
「たねと私の旅」映画詳細はこちら