緊急事態宣言の発令に際して

緊急事態宣言が発令されました。
これまで経験したことのない事態に世界中が不安の只中にいます。
新型コロナウィルス感染症により、今まさに、闘病されている方々におかれましては、1日も早い回復を心からお祈り申し上げます。
感染の脅威に立ち向かい最前線で治療に携わる医療従事者の皆さんには、心から感謝申し上げます。
さらに、それを支える福祉事業等の従事者の皆さんに、感謝を申し上げます。

緊急事態宣言は、私たちが暮らす神奈川県も対象とし、外出の自粛等を呼びかけるものです。
社会活動の自粛は、経済を停滞させ、多くの人の生活そのものを脅かすことにもつながります。今まさにそれぞれのお立場で、多くの人が対応を迫られ、苦慮されていることと思います。
長引く休校により、子どもたちの学習の権利は脅かされ、学校をセーフティネットとして過ごしていた子どもたちは、突然拠り所を無くしてしまいました。保育所や介護事業所を閉所にすれば、多くの人々の生活の維持に支障が出る可能性があります。
様々な関係性の中で働き・暮らしている私たちが、にわかに行動を変えることは容易ではありませんが。人命を優先し、日常の社会活動を止めてもコロナウィルスの感染拡大の危険を回避していく選択が一人ひとりに求められています。
私たちは、ローカルパーティとして、学校休業措置に伴う子どもや家庭への支援や、保育や介護現場への衛生材の円滑な供給など感染予防策の徹底ととも、生活支援や企業支援の観点からも、必要な対策を横浜市や神奈川県に求めてきました。
今後も、市民の不安に向き合い、暮らしと政治をつなぐ役割を果たしていきたいと考えます。

ウィルスの脅威は、とりわけ、観光産業、娯楽産業に大きな打撃を与え、市長が誘致を推進しているカジノ事業も、危機的状況に立たされています。こうした産業に経済的な後ろ盾を得ようとする政策がいかに脆く不確実なものであるか、改めて浮き彫りになりました。何よりもカジノは不要不急の事業です。
横浜市に対しては、即刻事業を停止し、新型コロナウィルスで深刻な打撃を受けている市民に対して、暮らしを支える対策に全力を注ぐことを求めていきます。

ネット・青葉は、この春、横浜市が決めたカジノ誘致に対し、住民投票で市民の意思を問う条例の制定を求める直接請求署名を開始する予定でした。しかし、こうした事態を鑑み、一旦停止をする判断に至りました。

本来であれば、様々な始まりの4月、春の陽気を楽しむ季節ですが、通常通りの春を過ごすことはできなくなってしまいました。
過ぎた後に印象深い春の記憶が残ることを信じて、感染拡大防止に知恵を出し合い、力を合わせ、乗り越えていきましょう。
私たちも、地域の声を政治へとつなぎ、行動は自粛しても、活動は止めることなく、今できることに、力を尽くして参ります。

神奈川ネットワーク運動・青葉
代表 青木マキ 霜山恵子