10年目の3.11

10年目の3.11は、
ドキュメンタリー映画を観ました。
板倉真琴監督「ひとと原発〜失われたふるさと」

映画はYouTubeでの配信でした。作品中の伊藤まりさん

上映会を企画されたWE21ジャパン・青葉の代表 伊藤まりさんは、浪江町で、被災されました。
映画の中で浪江について問われ、
「自然の中で、自然なものを食べて生活することが、一番人間として、贅沢な生活。豊かなところにいたんだな、と思います。
くやしい。」と仰っていたのが印象的です。

別の出演者は、
「原発を再稼働するということは、必ず放射性物質を出す。未来の人に大変失礼なことをしているんではないかと思う。
自分たちが思う存分に電気を使って、その挙句、ゴミを未来に残すって、人間としていいのか?」
と…

10年経っても、この問題は、解決の糸口さえ見つからない。
誰もいない浪江の町をオリンピックの聖火は、本当に走るんでしょうか?

映画の後は、監督と伊藤さんの対談をzoomで観覧しました。
映画は、淡々と語られるドキュメンタリーですが、対談では、監督は、強い怒りを隠すことなく熱く語られていました。

伊藤さんにとって、青葉区は8箇所目の避難場所。
一瞬で全てを失ったので、せめて希望をと思って「こどもの国」と言う地名に惹かれて決めたのだそうです。

そして、
今は次の地震の前だと忘れずに。
とのメッセージ。

10年は、重い年月の積み重ね。
そして、未来への責任は、まだまだ果たせていません。
私も、ちゃんと向き合っていきたい。

寺家の桃畑。