女性と政治を考える

スペースナナでは、22日までポスター展「叫ぶ芸術 ポスターに見る女たちポスター」が開催中。
行ってきました。
三井マリ子さんのコレクションの中からセレクトされた展覧会。今回は、女性蔑視発言で、クローズアップされた<女性の政治参加>という旬なキーワードです。
ポスターには、男女平等推進という明確なメッセージが込められており、訴えるアートとして見応えのあるものです。北欧では、街なかで、日常こんなアートに触れられるのでしょうか?日本では、それすら想像し難い風景です。
さて、衆議院議員の女性比率は9.9%。ジェンダーギャップ指数は、121位の日本。政治家の差別的な発言も定期的に繰り返されている状況は、現実の社会をこうした数字が裏づけています。
度重なる失言を、自浄出来ない日本の民主主義。今回も、諸外国の批判に慌てて反応したような状況に、多くの人が落胆したことと思います。
神奈川ネットは、この35年女性を議会に送り出してきた政治団体ですが、声高に「女性を議会へ!」と叫んでいる訳ではありません。
必要なのは、女性のみならずマイノリティが取り残されることのない社会をめざす政治で、その変革は、私たち市民の選択から起きるものと信じてきたからです。
現在、神奈川県議は、105人中女性18人(17%)
横浜市議は、86人中女性16人(18%)です。
気になって、横浜市議で遡ってみると、女性議員の数は、
2003年が19人(20%)
2007年は16人(17%)*定数92人
2011年は10人(11%)
2015年14人(16%)*2011年〜定数86人に変更
女性議員は、この15年、増えているとは言い難い状況でした。
三井マリ子さんは、小選挙区制から比例代表制への転換し、クォーター制の導入を主張しています。
制度で固めた上でなければ女性の政治参加が進まないとしたら、悔しいという思いもあります。が…そもそも、その道筋が、非常に険しいものであることは言うまでもありません。
制度の議論もまだまだこれから。
そしてそれ以上に政治参加を広げる取り組みも必要です。
一連の騒動から、女性と政治の関わりをみて、黙っていては進まないんだ。ということも改めて思い知りました。
こちらは、展覧会ではなく、選挙の時にSNSで見つけ「ほんとそれ!」と思わず保存した風刺画。
でも、この女性の前にある家事や生活の中にこそ、たくさんの政治のタネが詰まってるんですけどね。
(風刺画は、出典などわからず問題があればお知らせください)

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