衰退途上国!? 日本の財政

9月26日、勁草塾主催の学習会「我が国の財政について」に参加しました。
講師は、週刊文春に掲載された現役の財務事務次官でありながら国のバラマキ政策を批判した「矢野論文」で注目された矢野康治さんです。(現在は財務省顧問)

財務省顧問 矢野康治さん

冒頭、「先進国の中で日本ほど楽観論が幅をきかせている国はありません。こんな財政にしてしまった責任は、財務省にある。基本的にはこれは懺悔のお話です。」と講演が始まり、その先は、厳しい日本の財政を否定できないデータのオンパレード。
債務が膨れる一方の日本の財政。今や日本全体で1376兆円にものぼります。債務残高のGDP比は急速に悪化しており、主要先進国と比較して最悪の水準です。借金が増え続ければ、日本の国債の格付けも下がり、このままでは行き詰まる。日本は「衰退途上国」であると。
半ばわかっていても、この言葉には強いインパクトがありました。

この講演の中では、矢野さんの対案ははっきりとは示されませんでしたが、国民の負担は免れないということでしょう。
一方で、税に対する理解が日本は低い。との指摘がありました。その通りですが、それはまた、政治への信用の裏返しでもあると私は思います。信用できる政府の丁寧な説明の元、多くの人が納得できる状況が生まれてはじめて、理解は進んでいくものと考えます。
これからも高齢化が加速し、高齢化率のピークは2065年、乗り越える山はますます高い状況にあります。改めて、優先順位の見直しが必要です。

という昨日27日は、報道各社の調べでも国民の半数以上が反対している安倍元総理の国葬儀が催されました。分断が生じ、わだかまりを抱えたままの政権運営が迫られていきます。

財政的に楽観できない状況が、今後深刻度を増す中、負担に見合った説明と対話は不可欠です。厳しい現状から目を背けず、私たちの地域課題にも照らしながら改めて考えていく契機にしたいと思います。適切な財政運営を求め、信じられる政治を、目指していきます。

齋藤勁さん