ともに生きる

障害のある子どもたちへの支援に取り組む現場の人たちと意見交換をした際、ある人がふと「子育て支援を重点的に取り組む。って市長は言うけれど、そこに障害児は入っているのか疑問だ」と呟いた言葉が頭に残っています。

行政の予算概要でも子育て支援と障害児支援のページは離れており、インクルーシブという言葉が使われて久しいですが、行政のインクルーシブもまだ進んでいません。

こんなところからスポット演説!?

障害のある人が余暇を楽しむために

障害のある人が、余暇を楽しむには、外出に付き添うだけでなく、それぞれのレジャーに応じた準備や操作が必要になります。その支援は、現在移動支援の中に位置付けられており、利用に制限があります。移動支援は、「目的地に行くまでの間の支援」なので、例えば、余暇にプールを楽しみたい。カラオケを楽しみたい。と思っても、ガイドヘルパーは一緒にプールには入れないし、カラオケには同行できないことになっています。

その理由として、余暇を楽しむ際には、専門性のある人に同行のケアを担ってもらうことが肝要だというのが行政側の見解でした。「プールの専門性がある人ってどんな人ですか?」と問うと「ライフセーバー」とのお答えでしたが、じゃあ、カラオケは???
障害がある人はまるで余暇を楽しむ権利がないとも受け取れる支援の現状を垣間見た事例でした。
移動支援という制限された制度に押し込めるのではなく、理由を問わず必要な時に利用できる柔軟な制度にすべきです。

 

多様な人が暮らす社会では、ともに生きるためのベースに必要な支援はそれぞれです。
障害のみならず言語や国籍や出自やジェンダーによって、生きることを楽しむ権利が制限されることがないように。

誰もが本来持っている日々を豊かに暮らす権利が当たり前に守られる社会へ。
ともに生きる社会をめざします。

みんなありがとう!!