映画「まとう」を観て、話そう
9月23日『映画「まとう」を観て、みんなで話そう』をくらしてらすで開催しました。(主催:ビビンバネット、協力:神奈川ネット・青葉)
映画「まとう」は、朝鮮学校に通う高校生のチマ・チョゴリが切られる事件を基に描かれています。
当時のことを思い出し、映画で追体験をし、私も憤り、苦しくなりました。
映画の後は、参加者と木下理仁さんのファシリテーションの元、思いを共有し、ゲストの朴英二監督も交え、語り合う時間となりました。
朴英二監督のお話では、在日として生きる上で、差別や偏見は当たり前のことだった。とか、
オモニ(母)は、在日と周囲に知られないように、平日は、キムチを食べなかった。というエピソードが、リアルで、同じ日本で同じように暮らして来たはずなのに、辛く、申し訳ない思いになりました。
劇中にも、朝鮮学校に通う子が「ただ、堂々と生きたいだけ」と話すシーンがあります。それがこの国で、出来ないなんて、哀しいことです。
映画は、高校生が主人公。
アイデンティティも、意志も感情も多様で、揺れ動く様が表現されています。
それを監督は、「アイデンティティはグラデーション」だから。
と表現していて、心に響きました。
誰もが、チョゴリのような「何か」をまとい、脱ぎ、その中の自分を表現している。まとうものがなんであれ、尊重される社会でなければならないと改めて強く思う。