神奈川の平和と基地を考える
1977年9月27日。
(現)青葉区荏田北の住宅地に米軍機が墜落した日です。
戦争と平和を考える時、日常を破壊する暴力を、私は、一番身近に感じる事件として、いつも思い出します。
神奈川ネットが不定期で開催している神奈川の基地を知る「ピースリングツアー」では、必ず話題にしてきました。すると、地元の参加者から「あの時、学校の窓から墜落していく米軍機を見た」と言ったリアルな話も寄せられます。事故からまもなく50年。風化させたくないな。との思いで、今、ピースリングツアーのコースを見直しています。
犠牲になった和枝さんの思いを継いで生まれた和枝福祉会の一角に資料室があると聞き、訪れました。緑区北八朔の「和枝館」の中に資料室はあります。
当時の新聞記事が丁寧にスクラップされていて、ネット上ではほとんど触れることができない詳細な情報に触れることができます。
何より、和枝さんや家族の日常の写真が、胸を打ちます。
事故の前も後も、日々の暮らしがそこにあり、笑ったり泣いたりしながら生きていく、いこうとする姿を垣間見て、悔しさを追体験したのでした。
事故の翌日息を引き取った2人のお子さん。長男の裕一郎くんは、おそらく私と同じ年であることに気づきました。生きていれば、同級生だったかもしれない。
第二の基地県神奈川では、自国の戦時中でもないのに、こんな風に人生を奪われる。こういうことが起きうるんだということを伝え、多くの人と共に考えていきたいと思います。