PFOS・PFOA汚染と検査体制

有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)は、泡消火薬剤、テフロン加工、撥水加工などの薬剤に含まれています。環境中で分解されにくく、高い蓄積性があることから、永遠の化学物質と呼ばれ、国内外において製造、使用等が規制されています。

神奈川県でも高濃度の検出
神奈川県では、浄水、地下水、河川水について検査を行い、高濃度の検出地点では、継続的な検査を行なっています。(現時点において、浄水からの検出はありません。)神奈川県の情報
座間市では、豊かな地下水を水源としている数少ない市町村です。自慢の地下水がいつの間にか汚染され、水道水から暫定目標値超えの検出があり、住民は不安を募らせています。
岡山県吉備中央町で、浄水から高濃度の検出があり、住民の血中濃度検査を行った例があります。PFOS・PFOAの血中濃度の基準は、まだありませんが、米国の指針20ng/mL(ナノグラム)を被験者の8割が超え、500ng/mLを超えた人もいたと報道されています。
県内でも、市民団体「座間のPFASを考える市民の会」が、血中濃度検査の検討を始めています。

原因は?
2022年には、米軍厚木基地及び横須賀基地で流出事故があり、その近隣での高濃度の汚染も確認されました。その後対策が講じられ、近隣の濃度は下がったものの、米軍との関連がわからない高濃度の汚染が今も各地で確認されています。つまり、原因は不明なのです・・・

2022年9月、厚木基地では、調整池を通じて蓼川に流出した。

環境省は、水道水質基準項目にPFOS・PFOAを加える方針を決めました。これにより、定期的な水質検査の実施が義務付けられ、基準値を超えた場合には、原因究明及び低減化対策の実施が求められます。水の検査は行なっている神奈川県ですが、その原因究明につながる土壌の検査などは行われていません。今回文書質問でも土壌検査については、知見が蓄積されていないとの見解から「行わない」との答弁。

土壌・汚泥の検査は行わず
また、浄水・下水の汚泥には、濃縮が疑われます。その下水汚泥は、今後肥料化に向けた検討が行われていますが、現段階では検査の予定はないとのこと。浄水汚泥については、浄水から検出があった際には検査を行う。との答弁でした。

検査をして、万が一検出されても対処法がない。検出された際の風評被害も予想される。というのが行政側の本音でしょうか。
しっかり検査して原因を掴む。検査をすることで避けられるリスクは少なくないはずです。
今後も働きかけていきます。

文書質問と答弁の全文はこちらからご覧ください。