「小1の壁」

2014年12月5日 16時56分 | カテゴリー: 子育て, 教育, 活動報告

「小1の壁」という言葉が使われるようになって、ずいぶん久しい気がしますが「壁」は相変わらず新一年生を持つ保護者の前に、立ちはだかっているようです。
私は、5年前、息子が一年生に上がる時、この壁にぶつかりました。
当時はフルタイムで働く会社員でしたので、はまっこふれあいスクールでは、お迎えの時間が間に合わず、息子の通う小学校の近隣の学童保育所は2ヶ所、このどちらかに預けるというのが、私たちに与えられた選択肢でした。
時はリーマンショック後の不景気。女性の就労希望者が急増したのだと思われますが、学童保育所の申込みに行くと、定員オーバーで入所は「抽選」となりました。抽選結果を待っていた時の緊張が今でも思い出されます。そして結果は、まさかの「はずれ」・・・。

自宅の最寄りより一駅違いの保育園に子どもを預けていた為、息子は同じ学校に通う友達もおらず、ただでさえ心配だったところに…放課後の預け先がない!
一年生に上がる喜びが、不安でいっぱいに変わっていきました。
まず、とにかく情報が欲しい一心で、休暇をとって区役所へ足を運びました。これまで幾度と通った「こども家庭支援課」へ行くと、学童保育所は担当が違うと言われ、階も違う「地域振興課」へ回されました。何だか区役所の中にも「壁」があるのを感じました。
そして地域振興課で「息子を学童保育所へ通わせたいが、抽選にもれてしまった。何か手だてはないだろうか?」と質問すると「わからない」との答え。
では「(横浜市からの補助金を受けず)独自に運営されている放課後の預かり事業所を探したいが、何か情報がないだろうか?」の問いにも「わからない」との答え。
たまたま私を担当した方が「わからなかった」のかもしれませんが、あまりにあっさり、はっきりと突き放されて、とにかくショックを受け、途方に暮れたことを憶えています。

子ども達は、小学校へ上がるといえども、一つ歳を重ねただけです。それが、共働き家庭というだけで、これほど大変な思いをするのは、一体どうしたものなのでしょうか?
区役所の中でさえ、小学生未満・以上では担当が変わり、支援もぷっつりと途切れているかのようでした。
幸い、その後、息子はキャンセル待ちで近隣の学童保育所に入る事ができ、その後の4年間を同じ学童保育所で放課後を楽しく過ごすことが出来ました。

あれから、5年、我が家では下の娘が来年小学校へ上がります。放課後事情はどうなったか…
変わったのは、横浜市からの補助金を受けず独自に運営されている放課後の預かり事業所(以下私立学童保育所)が充実したこと。でしょうか?
保育園に通う友人の中には、サービスの充実した人気の私立学童保育所を2年も前から予約している家庭もあります。施設もきれいでカリキュラムも充実し、送迎など安全面にも配慮された私立学童保育所はとても魅力的ですが、保育料も高額なのが現状です。
横浜市の補助を受けて保護者やNPOが運営する放課後児童クラブとよばれる学童保育所でも、保護者負担額は、民間に比べれば、少ないものの、横浜市の平均で16000円と全国的にみて高額です。また、経済的に厳しい家庭への保育料の減免は月額2500円の補助に留まり、これ以上は、各学童の負担となる為、難しい現状です。

平成27年度から始まる子ども・子育て支援新制度の素案には、
『未就学期の保育・教育の充実と学齢期までの切れ目のない支援』が謳われています。
その中で放課後支援に関しては、放課後キッズクラブの整備率を現状26%から31年度末までに100%(全校)への数値目標が掲げられています。
放課後キッズクラブの充実は待たれるところでもありますが、指導員が日替わりになる懸念や、学校が生活の場となり得るのか?等、問題も多く指摘されています。
私は、放課後の居場所は、いつも同じ指導員と仲間に囲まれて一緒に生活を営める空間が、「学校」だけではなく「地域」の中にあることが子ども達には大切だと考えています。また、共働き家庭が増えることを見越し、保護者の労働時間に沿った保育こそが必要で、その為には、画一的な放課後キッズクラブだけではなく、学童保育所の充実も、大切ではないでしょうか?
現在、横浜市では「横浜市子ども・子育て支援事業計画」(仮称)素案に関するパブリックコメントを募集しています。(~12/8)この計画が、「切れ目のない支援」となり得るのか、しっかりチェックしてみたいと思います。皆さんもぜひご意見を寄せてください。