どうする?どうなる?市長選挙
史上最多の候補が立ち、首長や国会議員や地方議員経験者が入り乱れた市長選挙。
こんな選挙はきっともう経験できないでしょう。
様々な意味で、横浜を大きく転換させるであろう選択が、今、私たちの手にあります。
今年の始め、直接請求されたカジノの是非を問う住民投票条例案が議会で否決されました。強い憤りは、市長選へ向けられた訳ですが、その時イメージしていた市長選と現実は、全然違っていました。
きっと、カジノ推進派VSカジノ反対派がぶつかる選挙になるだろう。と半年前は想像していたのが、現実には、8人もの候補者が名乗りを挙げ、そのうち6人はカジノには反対と言っている。1/4得票者が出ずに選挙が無効になる可能性まで現実味を帯びてきました。
国家戦略として、旗を振ってきた自民党の政権から、現役大臣が突如カジノ誘致撤回を掲げ立候補をするというまさかの展開。
さらに、にわかに信じがたいことですが、IR誘致を推進し、議会でにべもなく市民の条例案を否定した多くの議員たちまでもが、カジノ誘致撤回を主張する候補を平気で担ぐ有様です。
何度でも言いますが、この混乱も含め、この状況は、直接請求に参加した多くの市民の運動がもたらしたひとつの成果です。
万が一カジノ推進派が市長選を勝ち抜いたとしても、議会のバランスが変わるため、これまでのようにカジノ事業は進みません。
高い確率で、横浜のカジノ誘致は止まることになります。
さて、ならば私たちはこの市長選挙、何を見て一票を投じるのか?
私たちは、生活クラブ運動グループと共に市長選候補者に政策提案を届ける活動に取り組んでいます。
実はこの活動、4年前にも行っています。前回の3人の候補者からは、お一人と意見交換を行い、お一人からは、シンプルなメール返信を受け取り、もうお一人からは残念ながらお返事を頂けませんでした。
それが今回は、コロナ禍、初めてオンラインを活用した選挙ということで、zoomで候補者と意見交換を重ねています。
「横浜市長選 政策提案リレー・こう変えたい!横浜」(生活クラブ運動グループ・横浜未来アクション、横浜エリア連携協議会、横浜ユニット連絡会の共催)では、これまで6人の方と意見交換を行い(お一人は立候補されず)延べ約400人の人が参加をしています。また、お2人から見解を文書で受け取りました。
オンラインツールの発達もひと役買って、直接請求により、市民の声を聞く機会が(本来は当たり前なのですが)見直されているようにも感じています。
提案は、「子育て・教育」「高齢者福祉」「生活困窮者支援」「環境」「カジノIR」がテーマ。
(こちらから政策提案全文がお読みいただけます。)
迎えるこちらは、現場で課題と向き合い続け、問い続けてきた強者揃い(と自負しています)。
必ずしも私たちにとっての正答を候補者に期待しているわけではありませんでしたが、それ以上に、課題に寄り添う姿勢だったり、真摯な対応だったり、時には違うアプローチやアイデアを披露されたり。候補者それぞれに新鮮な驚きがある時間でした。
やはり、対話って大切。
SNS上には、様々な人・団体が工夫を凝らした取り組みがアップされていて、注目度の高さとツールの多様さを感じる今回の選挙。
余談ですが、友人の娘さんが全候補者にインタビューをした記事がものすごい反響を呼んでいます。同じ年の私の娘に「どう?こういうのやってみたら?」と持ちかけたら秒で却下されました。やっぱり彼女はすごい!
こうした対話を通じて、選挙広報や、ホームページでは得られない情報を受け取り、一人ひとりが確信を持って選択する。そんな選挙を望んでいます。
街頭での候補者の姿も見ておきたい。と足しげく駅頭巡りもしています。
多くの市議や県議、国会議員が脇を固める候補もいます。もう衆院選かな?と見紛う場面も多々見受けられます。
秋の衆院選を睨んで与野党熾烈な戦いが始まっているのはわかります。
けれど、これは横浜市長選挙。
どんなに議員が頑張って候補者を盛り立てて当選しても、市長は、内閣を作る訳ではありません。新たな市長を迎えれば、二元代表制のもと、市長と議会は牽制し合って横浜市政に取り組んでゆくべきもの。一市民としてこの人を市長に!と応援することはあっても、自分たちの代表のように扱うのは違和感があります。候補者が皆無所属なのは、そのためもあるのではないのでしょうか?
横浜市長選における野党共闘というスタイルも、選挙の結果に影響はあるにしても、既成の国の政治を押し付けられたようで、市民から政治がますます遠のいていく気がします。
横浜市には横浜市の課題と役割があり、私たちの日々の暮らしから一番身近な政治が横浜市政。これはその首長を決める選挙です。
国の政治に左右されず、また、目の前の問題だけでなく、横浜市のビジョンを共に描き、多様な市民の参加を進めその達成に向けて努力する人に私の1票を託したい。私たちも、市民自治の推進に向けて、日々政治への参加を広げていきます。
一人ひとりの参加は大きな力になり、政治を変える。直接請求で、そのことを私たちは身をもって示すことができました。
市長選挙を機会に。政治参加は、まず投票から!
GO VOTE!
横浜未来アクションのYoutubeチャンネルから、政策提案リレーの様子がご覧いただけます。
ぜひ、チャンネル登録して、最新号をお待ちください。