「横浜IR誘致に係る取組の振り返り」(最終報告)を読んでみよう!
11月29日にオンラインでミニフォーラムを開催しました。
339ページにわたる最終報告書、1人で読み込むのはなかなかツライ!ということで、横浜未来アクションで企画したのでした。
まずは、横浜未来アクションの竹中さんから、解説をいただきつつ、参加者で意見交換を行いました。
報告書はこちら
市民の理解が得られなかったから中止になった(?)
まずもって納得できないことには、報告書では、「市民に理解されなかったから中止になった。」と結論付けています。
そうでしょうか?
市民は、IRを理解した上で、中止すべき。または、市民に是非を問うべき。と訴えてきたはず。
そもそも、なぜ受け入れられなかったのか、という本質的な問題こそ検証すべきです。
これでは、「今なお、あわよくば市民の理解を作って推進したい。とも読み取れる。」との指摘が参加者からもありました。
きちんとカジノ・IR誘致は失敗だった。と、認めるべきは認め、事業を取りやめたことへの妥当性にこそ着目して欲しいものです。
議論のない最終報告
この報告書の作成にあたっては、今年6月に中間報告が出され、それに対し6人の外部有識者に考察を求めています。有識者からは、私たちの意見と同様、第三者委員会の立ち上げをするべき。大切な決定をした際の資料の不存在。(幸田雅治さん)などさまざまな指摘があるにもかかわらず、結局、全く議論がされないまま、その考察をただ載せるだけで最終報告がまとめられています。
これで、検証といえるのか甚だ疑問です。
こうやって報告書を読むうちに、カジノの是非を問う住民投票の直接請求に取り組んだ日々を思い出します。
選挙の前には、市長も市議も誰も賛成しなかったカジノ誘致。なのに、あの193193筆の署名と直接請求を議会が棄却したこと。
反対した議員が、あの時誰の顔を見ていたのか?
私たちは、忘れてはいけない。とあの時の怒りもふつふつとよみがえるのでした。
横浜市の振り返りから、私たちの活動の振り返りにもなったミニフォーラム。
市民を蔑ろにする政治ではなく、市民とともに歩む政治を。