つながる保育

ピッピ・親子サポートネットの定期総会に出席しました。

「現場から社会を変える」をミッションに掲げ、これまで地域の「必要」の声から事業をおこし、制度につなげてきたピッピの取り組み。昨年度はさらに新しい事業をつくりながら社会の変動に応えてきました。

若林智子理事長

理事長挨拶で若林智子さんは、「子育て・介護を取り巻く社会の変化が加速しているなかで、しなやかであること、多様であることは実は強い」といったお話がありました。
多様な事業を展開しながら子育てや介護に課題提起を続けるピッピのこれからを予感させる総会でした。

 

総会企画では、学校法人 正和学園の理事長 齋藤祐善さんによる講演。
社会の変化と「つながる保育」保育・教育現場からの未来づくり

齋藤祐善さん

町田を拠点につながりで作る保育園の実践を伺いました。(つながり保育プロジェクト町田
園のパンフレットは、町のパンフレットという徹底して町に溶け込む保育園。
こどもたちも「まちに貢献する一市民」
と言うことばの通り、こどもたちが人やまちをつないでいて、保育所が無くてはならない存在へと育っています。
まちが育つ一役を、こども達が担っていルことが、当のこども達にどれだけ大きな自信を与えていることでしょうか。

齋藤さんが示された情報を共有したいと思います。
・質の高い保育・幼児教育への人的資本投資は、子どもたちの短期的・長期的な発達を通じて、社会的利益をもたらすことが示されている。
・保育・幼児教育には、出身家庭に起因する機会格差を軽減する効果があることが認められている。

保育園に通い、社会で育てることが子ども達の育ちに好影響であることが示されました。これから少子社会が進む中では、保育所の意義も変化が求められます。
保育所が、こどもの育ちを支えるために、誰でも通うことができる場となるように。
私たちの政策「みんなの保育園」構想とも重なります。

週1回でも保育園に来ることができるよう、就労時間の規定を満たさないと利用できない保育の必要性認定の要件を変えたい。
と齋藤さん。

これからの保育=全ての子へ開かれた保育園 その一歩は、ここからですね。
一時保育を通して取り組んできた「全ての子へ開かれた保育園」に、向けた制度提案を続けます。