ナラ枯れ被害について 〜文書質問から〜
数年前から追ってきたナラ枯れ問題。
神奈川県では、一部をのぞき収束に向かっている。というのが概ねの見方です。
確かに新たなナラ枯れの発生は減少傾向。しかし、対策をされずに放置された樹木はまだまだ残っているのが現状です。
県では新しい発生数を調査していますが、これで現状をつかめているのか疑問が残ります。
・今立っている樹木も、根が腐っていて突然倒れる。
・3年前ナラ枯れしたような樹木は放置され、伐採するにも登ることができない。
といった事例があり、「危険箇所の追跡調査が必要」と、樹木医の持田智彦さんも警鐘を鳴らします。
(第一回のミニフォーラム講師にもお呼びし、現在は、日本樹木医会神奈川県支部長)
ちなみに、「ナラ枯れとしての対策はしていない」(通常の維持管理業務で対応できている)と言い切る横浜市ですが、
私たちのくらしに身近な公園での発生は、
横浜市 公園のナラ枯れ樹木減少傾向 被害本数
2020年 4445本
2021年 3423本
2022年 2019本
とのことで、確実に減少していることはわかりました。しかし、なくなってはいない。
そして、この木々は守れなかった樹木でもあります。
街中のリボンを巻かれた樹木はたくさんあり、今のところ事故はなくとも、暴風が発生するたびに倒木を心配してしまいます。
気候変動と相まって、こうした危険も増していることを感じます。事故は起こってからでは遅いもの、対策はやはり必要だと思うのです。
2024年第一回定例会に質問趣意書を提出しました。
質問趣意書と答弁
これまでのナラ枯れミニフォーラムについてはこちらのリンクからご覧ください。↓