どう考える?子どもの健康と予防接種

16121012月10日、ビオラ市が尾で開催された「ピッピ・親子サポートネット」公開講座
『どう考えたらいいの?子どもの健康と予防接種』に参加しました。講師は、八王子中央診療所で診療する小児科医の山田真先生です。
B型肝炎ワクチンが定期接種に加わり、1歳半ごろまでの小さな赤ちゃんに針を刺す定期接種の回数は17回になりました。過密な予防接種スケジュールの中で、保護者の選択の余地が問われているように感じます。私も先の決算特別委員会の健康福祉局局別審査の際に、予防接種について質問をしました。(質問のリポートはこちら
私自身も母として、子の予防接種については、毎回、頭を悩ませます。そんな中での山田真先生の講演は有難い機会となりました。
私たちは、子どもの体、病気について考える時、病原菌にばかり目が行きますが、実は多くの細菌に助けられて生きているのだそうです。特に最近よく耳にする「腸内細菌」は、その役割に注目が集まっています。1000種とも言われる腸内細菌に、私たちは守られており、難病解決の鍵とも言われています。しかし、これが近年除菌等で減っているそうで、いずれは、腸内細菌を接種する日が来るかもしれないとか・・・。
私たちは、成長の段階で菌を外から取り入れて、腸内細菌を作っていきます。赤ちゃんがあちこち舐めるのも、そんな意味があったんですね。ついつい赤ちゃんには除菌された環境で育てることを考えてしまいますが、除菌がかえって免疫を阻害しているということを知りました。
予防接種の必要性は、例えば、かつて感染症が子どもの主な死亡要因だった時代があったように、時代と地域で変化をしていますが、日本では、必要性を見直すという作業が行われていないと、山田先生は指摘されています。
また、ワクチンで作る免疫は自分で作る免疫に比べて弱く、効果の持続性も低下しています。
同時に、予防接種で免疫を作るようになった世代以降の私たち自身の免疫力も低下をし、子どもたちの免疫は更に低下していると考えられます。私が出産した時もよく「生後6ヶ月位までは免疫がある」と言われましたが、今はもう当てはまらないと断言されたことには、ショックを受けました。
私たちは、自らの選択で失ってゆく免疫をワクチンで補う。という奇妙なサイクルに陥っているのではないか?と考えるとこのままでいいのか不安になります。
予防接種は、定期接種であれ、任意ですが、実際には「受けない」という選択肢はほとんど提示されません。「受けない」という態度には社会的圧力もあり、接種スケジュールに流されている。というのが保護者の実情ではないかと思います。
山田先生のお話を受けて、やはり接種には、副反応含め、情報をきちんと提供されたうえで、「する」「しない」の選択を求めるあり方を求めていきたいと確認しました。